F1キーを何度連打しても、BIOSの画面が出てこない——Lenovoユーザーなら一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
「ネットで調べた通りにやっているのに反応しない」「USBからWindowsを再インストールしたいのに、そもそもBIOSに入れない」。焦れば焦るほど、何が原因なのか分からなくなってしまいます。
実は、この問題には明確な理由があります。Lenovoは機種によってBIOS起動キーが異なり、ThinkPadはF1ですが、IdeaPadやLegionはF2。さらにFnキーのロック状態やFast Bootの設定も影響するため、正しい知識がないと永遠に入れません。
この記事では、Lenovo全シリーズのBIOSキー一覧と、キーが効かない場合の代替手段(Novoボタン・Windows回復オプション) を網羅的に解説。USBブートや起動順序変更など、目的別の設定方法もまとめています。
読み終える頃には、どの機種でも迷わずBIOSに入れるようになり、「また入れない…」というストレスから解放されます。
結論を先にお伝えすると、F1で入れないならまず機種を確認し、F2またはNovoボタンを試すのが最短ルートです。
LenovoでF1を押してもBIOSに入れない主な原因

機種によってBIOS起動キーが異なる
- ThinkPadはF1、IdeaPadやLegionはF2が基本
- 機種を間違えていると何度押しても反応しない
Fnキーがロックされている
- F1〜F12がメディアキー(音量・輝度など)優先になっている
- Fn + Escでロック解除、またはFn + F1で試す
- キーボード左下のFnキーにランプがある機種も
Fast Boot(高速スタートアップ)が有効になっている
- Windowsの高速スタートアップが有効だとキー入力を受け付けない
- 完全シャットダウンが必要(後述)
キーを押すタイミングが合っていない
- 電源投入直後から連打が必要
- Lenovoロゴが表示されてからでは遅い
外付けキーボードの認識遅延
- USB接続のタイミングが遅れる場合がある
- Bluetoothキーボードは起動時に認識されない
BIOSにパスワードが設定されている
- 企業のリース品や中古PCで多いケース
- パスワードを求められる画面で止まる
- 解除にはCMOSクリアが必要な場合も
Lenovo機種別のBIOS起動キー一覧
ThinkPadシリーズ(F1キー)
- 対象機種:X1 Carbon、T14、T16、E14、E16、L13、L14、X13など
- 操作手順:
- PCの電源を完全にオフにする
- 電源ボタンを押す
- Lenovoロゴが表示される前からF1キーを連打
- 「BIOS Setup Utility」画面が表示される
IdeaPadシリーズ(F2キーまたはNovoボタン)
- 対象機種:Slim 5、Slim 3、Flex 5、Gaming 3など
- F2キーで入れない場合はNovoボタンを使用(後述)
Legionシリーズ(F2キー)
- 対象機種:Legion 5、Legion Pro 5、Legion Slim 5、Legion 7など
- ゲーミングPCだがBIOSキーはIdeaPadと同じF2
Yogaシリーズ(F2キーまたはNovoボタン)
- 対象機種:Yoga Slim 7、Yoga 7、Yoga 9など
- 2-in-1モデルはNovoボタン搭載が多い
ブートメニューを直接開く(F12キー)
- BIOSに入らずUSBブートしたいだけならF12が便利
- 起動デバイスの一覧が表示され、選択するだけ
- 全シリーズ共通でF12キー
機種別キー早見表
| シリーズ | BIOSキー | ブートメニュー | Novoボタン |
|---|---|---|---|
| ThinkPad | F1 | F12 | なし |
| IdeaPad | F2 | F12 | あり(多くの機種) |
| Legion | F2 | F12 | あり(一部機種) |
| Yoga | F2 | F12 | あり |
Novoボタンの場所と使い方
Novoボタンとは
- 電源オフ状態で押す小さなボタン(または穴)
- BIOSやリカバリメニューに直接アクセスできる
- IdeaPad、Yoga、一部のLegionに搭載
機種別のNovoボタン位置
- IdeaPad Slim:左側面の小さな穴(クリップで押す)
- Yoga:電源ボタン横の矢印マーク、または側面の穴
- Legion:左側面(ACアダプタ端子の近く)
- IdeaPad Gaming:左側面または底面
Novoボタンの操作手順
- PCの電源を完全にオフにする(スリープではなくシャットダウン)
- クリップや細いピンでNovoボタンの穴を押す
- 「Novo Button Menu」が表示される
- 「BIOS Setup」を選択してEnter
Novo Button Menuの選択肢
- BIOS Setup:BIOS設定画面に入る
- Boot Menu:起動デバイスを選択(F12と同じ)
- System Recovery:リカバリ・初期化オプション
F1キーでBIOSに入れない場合の代替方法
Windows 11の設定からUEFI画面に入る方法
- スタートメニュー → 設定
- システム → 回復
- 「今すぐ再起動」をクリック
- 「トラブルシューティング」を選択
- 「詳細オプション」を選択
- 「UEFIファームウェアの設定」を選択
- 「再起動」をクリック
Windows 10の設定からUEFI画面に入る方法
- スタートメニュー → 設定
- 更新とセキュリティ → 回復
- 「今すぐ再起動」をクリック
- 以降はWindows 11と同じ手順
Shiftキーを押しながら再起動する方法
- スタートメニューを開く
- 電源アイコンをクリック
- Shiftキーを押しながら「再起動」をクリック
- 回復オプション画面が表示される
- 「トラブルシューティング」→「UEFIファームウェアの設定」
完全シャットダウンしてから再起動する
- Fast Bootを一時的に無効化する方法
- 方法1:Shiftキーを押しながらシャットダウン
- 方法2:コマンドプロンプトで「shutdown /s /t 0」を実行
- 完全シャットダウン後、電源を入れてF1/F2を連打
Fast Bootを恒久的に無効化する方法
- コントロールパネルを開く
- 電源オプション → 電源ボタンの動作の選択
- 「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリック
- 「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外す
- 変更の保存
BIOSに入る目的別:やりたいことと設定方法
USBメモリから起動したい場合
- 簡単な方法:F12キーでブートメニューを開き、USBを選択(BIOSに入る必要なし)
- BIOS設定が必要な場合:
- BIOSの「Boot」タブを開く
- 「Boot Priority」または「Boot Order」を選択
- USBデバイスを1番目に設定
- F10キーで保存して終了
USBブートできない場合はSecure Bootを確認
- Secure Bootが有効だと非公式のUSBメディアから起動できない
- BIOSの「Security」タブで「Secure Boot」を「Disabled」に変更
- Windows 11のインストールには再度有効化が必要
起動順序を変更したい場合
- BIOSの「Boot」タブ → 「Boot Priority Order」
- キーボードの+/-キーまたはF5/F6で順序を変更
- 変更後はF10で保存
BIOS設定を初期化したい場合
- BIOSの「Exit」タブ → 「Load Setup Defaults」または「Restore Defaults」
- 確認画面でYesを選択
- 初期化されるもの:起動順序、セキュリティ設定、パフォーマンス設定など
- 初期化されないもの:BIOSパスワード(別途解除が必要)
BIOSアップデートを行いたい場合
- 推奨方法:Lenovo Vantageアプリから自動アップデート
- Lenovo Vantageを起動
- 「システム更新」をクリック
- BIOSアップデートがあれば表示される
- 指示に従ってインストール
- 手動方法:Lenovo公式サイトからダウンロードして実行
- 注意:アップデート中は電源を切らない(ACアダプタ接続必須)
それでもBIOSに入れない場合のチェックポイント
キーボードが正常に動作しているか確認
- 別のUSBキーボードで試す
- 可能であればPS/2接続のキーボードを試す
- ノートPCの内蔵キーボードが故障している可能性
リセットホールを試す(一部機種)
- 電源オフ状態でクリップを挿す小さな穴
- Novoボタンと同じ効果がある機種もある
- 位置は底面や側面(機種のマニュアルを確認)
Lenovo Vantageでシステム情報を確認
- BIOSに入れなくてもバージョン確認は可能
- Vantage → デバイス → システム情報
- アップデートもVantage経由で実行可能
CMOSクリア(BIOS初期化)を試す
- ノートPC:バッテリーを外して電源ボタンを30秒長押し
- デスクトップ:マザーボード上のCMOSクリアジャンパまたはボタン電池を外す
- 注意:日時設定やBIOS設定がすべてリセットされる
画面が真っ暗で何も表示されない場合
- これはBIOSに入れない問題ではなく、別の故障の可能性
- 電源ランプは点灯しているか確認
- 外部モニターに接続して表示されるか確認
- ビープ音がする場合はエラーコードを確認
ハードウェア故障の可能性
- 上記すべてを試しても改善しない場合
- マザーボードやキーボードの故障の可能性
- 修理または買い替えを検討
よくある質問
- F1とF2どちらを押せばいいですか?
-
ThinkPadはF1、それ以外(IdeaPad・Legion・Yoga)はF2が基本です。迷ったら両方試すか、F12でブートメニューに入ってください。
- BIOSに入れないとUSBブートできませんか?
-
F12キーでブートメニューを直接開けば、BIOSに入らなくてもUSBブートできます。また、Windowsの回復オプションからも可能です。
- Novoボタンはどこにありますか?
-
電源ボタンの横や本体側面にある小さな穴です。機種によって位置が異なるため、マニュアルまたは本体をよく確認してください。
- 高速スタートアップを無効にする方法は?
-
コントロールパネル → 電源オプション → 電源ボタンの動作の選択 → 「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外します。
- BIOSとUEFIは何が違いますか?
-
UEFIはBIOSの後継規格で、現在のLenovo PCはほぼすべてUEFIです。ただし慣習的に「BIOS」と呼ばれることが多く、操作方法に大きな違いはありません。
- Secure Bootを無効にしても大丈夫ですか?
-
USBブートのために一時的に無効化するのは問題ありません。ただしWindows 11を使う場合は、作業後に再度有効化することを推奨します。
- BIOSパスワードを忘れた場合は?
-
CMOSクリアでリセットできる場合があります。それでも解除できない場合は、メーカーサポートまたは修理業者に相談してください。
まとめ
LenovoでF1を押してもBIOSに入れない場合、まず機種に対応したキー(ThinkPad=F1、その他=F2)を確認する。Fnキーロックが原因のこともあるため、Fn+F1やFn+Escも試す。Fast Bootが有効な場合は、Windowsの設定から直接UEFI画面に入る方法が確実。IdeaPadやYogaならNovoボタンも活用できる。USBブートが目的ならF12キーでブートメニューを開くのが最も簡単。それでも入れない場合は、キーボードの故障やハードウェアの問題を疑う。

