Zoomでプレゼンをしていたら、参加者から「黒い四角が邪魔で資料が見えません」と言われた——自分の画面では何も問題ないのに、なぜ?焦りながら共有をやり直しても状況は変わらず、結局そのまま進めるしかなかった。そんな経験はありませんか?
この問題は画面共有をしている側のZoom設定が原因で発生します。視聴者がいくら設定を変えても解決しないため、共有者本人が対処法を知っておく必要があります。
この記事では、Zoomの仕様と多数の事例検証に基づき、黒い四角が表示される5つの原因と設定変更による具体的な解決手順を解説します。会議中に突然発生した場合の応急処置から、二度と発生させないための事前設定まで網羅しています。
読み終える頃には、どの設定を変えれば黒い四角が消えるのかが明確になり、次回のオンライン会議やセミナーを安心して進められるようになります。
結論からお伝えすると、ほとんどのケースは「ウィンドウフィルタリングで共有」への設定変更で解決できます。まずは緊急対応が必要な方のために、会議中でもすぐ試せる応急処置から紹介していきます。
【緊急】会議中に黒い四角が出た時のその場でできる応急処置
セミナーや会議の最中に参加者から「黒い四角が出ている」と言われた場合、設定を変更している時間がないこともあります。まずは以下の応急処置を試してください。
共有方法を切り替える(画面全体→ウィンドウ単体)
画面全体を共有している場合は、特定のウィンドウ単体での共有に切り替えることで黒い四角が消えることがあります。
🔧 手順:
- 画面上部の「共有の停止」をクリック
- 再度「画面共有」を選択
- 「画面」ではなく、共有したいアプリケーションのウィンドウを選択
- 「共有」をクリック
ウィンドウ単体での共有では、Zoomのコントロールバーやタスクバーのサムネイルが映り込まないため、黒い四角が表示されにくくなります。
共有を一度停止して再開する
単純に共有を停止して再開するだけで、一時的な不具合が解消されることもあります。「共有の停止」→ 数秒待つ → 再度「画面共有」の手順で試してみてください。
別のアプリ・ブラウザで代用する
PowerPointのスライドを共有していて問題が発生した場合、一時的にPDFに変換して共有する、またはブラウザ版のGoogleスライドで同じ内容を表示するなど、別のアプリケーションで代用する方法もあります。
Zoom画面共有で黒い四角が表示される原因
黒い四角が表示される原因は複数あります。自分の状況に当てはまるものを確認し、該当する対処法を試してください。
「ビデオ共有に向けて最適化」がONになっている
最も多い原因がこの設定です。画面共有を開始する際に表示される「ビデオ共有に向けて最適化」(または「ビデオクリップ用に最適化」)にチェックが入っていると、黒い四角が表示されることがあります。
この機能は動画をスムーズに共有するためのものですが、通常の資料共有では不要です。動画を共有する時以外はチェックを外しておくのが基本です。
フローティングミーティングコントロールが映り込んでいる
画面共有中に画面上部に表示されるZoomの操作バー(フローティングミーティングコントロール)が、視聴者側には黒い四角として映ることがあります。共有する側の画面ではZoomのUIとして正常に見えていても、参加者には黒い影として表示されてしまいます。
タスクバーのサムネイルが表示されている
Windowsのタスクバーにあるアプリアイコンにマウスカーソルを合わせると、ウィンドウのサムネイルプレビューが表示されます。このサムネイルが視聴者側に黒い四角として映ることがあります。
画面共有中は、タスクバーのアイコンにカーソルを合わせないように注意してください。
画面キャプチャモードの設定が合っていない
Zoomには「画面キャプチャモード」という詳細設定があり、通常は「自動」に設定されています。しかし、パソコンの環境によっては自動選択がうまく機能せず、黒い四角が表示される原因になることがあります。
GPUドライバーとZoomの互換性問題
パソコンのグラフィックドライバー(GPU) のバージョンとZoomの相性が悪い場合、画面共有時に黒い四角が表示されることがあります。特に、Zoomのアップデート直後やWindowsアップデート後に発生しやすい傾向があります。
Zoom画面共有の黒い四角を消す方法
原因が特定できたら、以下の対処法を順番に試してください。多くの場合、設定変更だけで解決できます。
「ビデオ共有に向けて最適化」のチェックを外す
🔧 手順:
- Zoomミーティング中に「画面共有」ボタンをクリック
- 共有する画面やウィンドウを選択
- 画面下部にある「ビデオ共有に向けて最適化」のチェックを外す
- 「共有」をクリック
動画ファイルを共有する場合以外は、この設定は常にオフにしておくことをおすすめします。
「ウィンドウフィルタリングで共有」に設定を変更する
ウィンドウフィルタリングとは、Zoomのコントロールバーやビデオパネルなど、Zoom自体のUIを視聴者側に表示させないようにする機能です。
🔧 手順:
- Zoomデスクトップアプリを開く
- 右上の歯車アイコン(設定)をクリック
- 左メニューから「画面共有」を選択
- 画面下部の「詳細」をクリック
- 「画面キャプチャモード」を「ウィンドウフィルタリングで共有」に変更
この設定により、Zoomの操作バーが視聴者に映り込むのを防げます。
フローティングミーティングコントロールを非表示にする
画面共有中に表示される上部の操作バーを一時的に非表示にすることで、黒い四角の原因を取り除けます。
🔧 手順:
- 画面共有中に、上部のフローティングミーティングコントロールバーを確認
- バーの右端にある「詳細」(…)をクリック
- 「フローティングミーティングコントロールを非表示」を選択
再度表示したい場合は、キーボードの「Esc」キーを押すと表示されます。
画面キャプチャモードを変更する
画面キャプチャモードの設定を手動で変更することで、黒い四角が解消される場合があります。
🔧 手順:
- Zoom設定 → 「画面共有」 → 「詳細」
- 「画面キャプチャモード」のドロップダウンを開く
- 「ウィンドウフィルタリングありの高度な共有」を選択
「自動」で問題が発生する場合は、この設定に変更してみてください。
「共有アプリケーションがブロックされないように」と表示された時の対処法
画面共有中に「共有アプリケーションがブロックされないようこのウィンドウを移動してください」というメッセージがオレンジ色の枠で表示されることがあります。このメッセージが表示されている時点で、視聴者側には黒い四角が表示されています。
このメッセージが表示される仕組み
このメッセージは、共有している画面の上に別のウィンドウが重なっている時に表示されます。Zoomのビデオパネルやチャットウィンドウ、他のアプリケーションなど、共有画面を遮るものがあると警告が出ます。
ウィンドウの移動で解決する方法
🔧 対処法:
- 警告メッセージが表示されたら、重なっているウィンドウを共有画面の外に移動する
- 共有画面上に何も重ならない状態にする
- 警告メッセージが消えれば、視聴者側の黒い四角も解消される
デュアルディスプレイを使用している場合は、Zoomのコントロールやチャットを別のモニターに移動しておくと、この問題を回避できます。
根本的に表示させない設定
前述の「ウィンドウフィルタリングで共有」の設定を有効にすることで、Zoomのウィンドウが共有画面に重なっても視聴者側に映らなくなります。この設定を事前に行っておけば、警告メッセージ自体が表示されなくなります。
Zoom画面共有の枠やバーを消す方法
黒い四角とは別に、画面共有時に表示される緑色の枠やツールバーを消したいという要望も多くあります。
緑色の共有枠を非表示にする
画面共有中に表示される緑色の境界線は、どの範囲を共有しているかを示すものです。この枠を非表示にすることも可能です。
🔧 手順:
- Zoom設定 → 「画面共有」 → 「詳細」
- 「共有コンテンツの選択時に緑の境界を表示」のチェックを外す
ただし、緑枠は自分が共有している範囲を確認するのに便利なため、特に困っていなければオンのままでも問題ありません。
画面下部のバー(ツールバー)を消す
Zoomの画面下部に表示されるミーティングコントロール(マイク、ビデオ、参加者などのボタンがあるバー)を一時的に非表示にできます。
🔧 ショートカット:
- Windows:「Alt」キーを押す
- Mac:「**Ctrl + **」を押す
Altキーを押すたびに、コントロールバーの表示/非表示が切り替わります。
フローティングミーティングコントロールを常に非表示にする設定
画面共有時に毎回手動で非表示にするのが面倒な場合、設定で常に非表示にすることはできません。ただし、Zoom設定の「一般」→「ミーティングコントロールを常に表示」のチェックを外しておくと、操作していない時は自動的に非表示になります。
ウィンドウフィルタリングとは?設定の違いと選び方
「画面キャプチャモード」には複数の選択肢があり、それぞれ動作が異なります。黒い四角を防ぐための推奨設定を解説します。詳細な設定方法はZoom公式サポート:画面共有の詳細設定の管理でも確認できます。
画面キャプチャモードの種類と違い
| 設定名 | 特徴 | Zoomウィンドウの表示 |
|---|---|---|
| 自動(デフォルト) | Zoomが自動で最適な方法を選択 | 環境による |
| ウィンドウフィルタリングでキャプチャ | Zoomのウィンドウを表示せずに共有 | 非表示 |
| ウィンドウフィルタリングで高度な共有 | モーション検知あり、Zoomウィンドウ非表示 | 非表示 |
| ウィンドウフィルタリングなしで高度な共有 | モーション検知あり、Zoomウィンドウ表示 | 表示 |
「ウィンドウフィルタリング」が有効な設定では、Zoomの操作バーやビデオパネルが視聴者側に表示されません。これにより、黒い四角の原因となるZoomのUI要素が映り込むのを防げます。
黒い四角を防ぐための推奨設定
黒い四角が頻繁に発生する場合は、「ウィンドウフィルタリングで共有」または「ウィンドウフィルタリングありの高度な共有」を選択してください。
動画を頻繁に共有する場合は「ウィンドウフィルタリングで高度な共有」がおすすめです。モーション検知機能により、動画再生時もスムーズに共有できます。
Zoom画面共有の黒い四角が消えないときの対処法
上記の設定変更を試しても黒い四角が消えない場合は、以下の対処法を試してください。
GPUドライバーを更新する
グラフィックドライバーのバージョンがZoomと合っていない場合、画面共有に問題が発生することがあります。
🔧 手順(Windows):
- 「デバイスマネージャー」を開く(Windowsキー + X → デバイスマネージャー)
- 「ディスプレイアダプター」を展開
- グラフィックカード名を右クリック → 「ドライバーの更新」
- 「ドライバーを自動的に検索」を選択
Intel製グラフィックスの場合は、Intelグラフィックス ドライバーのダウンロードページから最新ドライバーをダウンロードすることもできます。
Zoomアプリを再インストールする
Zoomのアップデート後に問題が発生した場合、アプリの再インストールで解決することがあります。
🔧 手順:
- Zoomをアンインストール(コントロールパネル → プログラムのアンインストール)
- Zoomダウンロードセンターから最新版をダウンロード
- インストール後、設定を再度確認
デュアルディスプレイで共有画面を分ける
根本的な解決策として、デュアルディスプレイ環境を構築する方法があります。
一方のモニターを共有専用にして、もう一方でZoomのコントロールや他のアプリを操作すれば、共有画面に何かが重なることがなくなり、黒い四角が発生しません。
Zoom画面共有が真っ暗・黒いままになる場合の対処法
「黒い四角」とは別に、画面全体が真っ暗になる問題が発生することもあります。症状が異なる場合は、以下の対処法を確認してください。
画面全体が黒くなる原因と解決策
画面共有を開始しても視聴者に何も映らない(真っ暗なまま)場合、以下が原因として考えられます。
考えられる原因と対処法:
- ハードウェアアクセラレーションの問題 → Zoom設定 →「ビデオ」→「ハードウェアアクセラレーションを使用」のチェックを外す
- グラフィックドライバーの不具合 → GPUドライバーを更新または再インストール
- Zoomアプリの一時的な不具合 → アプリを再起動して再度共有
「画面共有を開始しました」と表示されるのに映らない場合
Zoom側で「画面共有を開始しました」と表示されているのに、視聴者には何も映らない場合、共有するウィンドウの選択が間違っている可能性があります。
「画面」(デスクトップ全体)を選択しているか、正しいアプリケーションウィンドウを選択しているか確認してください。最小化されているウィンドウは共有できないため、共有したいウィンドウは画面上に表示された状態にしておく必要があります。
画面が点滅・暗くなったり明るくなったりする場合
画面共有中に画面がチカチカする、明るさが変わる場合は、以下を確認してください。
🔧 対処法:
- Zoom設定 →「画面共有」→「詳細」
- 「画面共有に対してハードウェア加速を有効化」のチェックを外す
- 画面共有を再度開始
ハードウェアアクセラレーションを無効にすることで、GPU関連の表示問題が解消されることがあります。
自分だけZoom画面共有が見えない場合の確認ポイント
「他の参加者は見えているのに、自分だけ画面共有が見えない」という場合は、共有する側ではなく視聴者側の問題です。以下を確認してください。
視聴者側で確認すべき設定
📋 確認ポイント:
- Zoomウィンドウが最小化されていないか
- 全画面表示またはウィンドウの最大化を試す
- Zoom画面上部の「表示」オプションで「標準」を選択してみる
ネットワーク・通信環境の問題
通信状況が悪いと、画面共有の映像が正しく受信できないことがあります。
📋 確認ポイント:
- Wi-Fiの電波状況を確認(可能なら有線LANに切り替え)
- 他のアプリやブラウザタブを閉じて通信帯域を確保
- Zoomの「統計情報」で通信品質を確認(設定 → 統計情報)
Zoomアプリのバージョン確認
古いバージョンのZoomを使用していると、最新の画面共有機能に対応できないことがあります。
🔧 確認・更新手順:
- Zoomアプリを開く
- 右上のプロフィールアイコンをクリック
- 「アップデートを確認」を選択
- 更新がある場合はインストール
黒い四角を防ぐための事前設定
会議やセミナーの本番前に、以下の設定を確認しておくことで、黒い四角の発生を防げます。
画面共有前に確認すべきチェックリスト
📋 チェック項目:
- 「ビデオ共有に向けて最適化」がオフになっているか
- 「画面キャプチャモード」が「ウィンドウフィルタリングで共有」になっているか
- 共有する画面上にZoomのウィンドウや他のアプリが重なっていないか
- タスクバーのアプリアイコンにカーソルが乗っていないか
共有方法の選び方(画面全体・ウィンドウ・アプリ)
| 共有方法 | メリット | 黒い四角のリスク |
|---|---|---|
| 画面全体 | 複数のアプリを切り替えながら共有できる | 高い(他のウィンドウが映り込みやすい) |
| ウィンドウ単体 | 特定のアプリだけを共有できる | 低い(Zoomのコントロールが映り込みにくい) |
| アプリケーション | PowerPointなど特定アプリ専用 | 低い |
黒い四角のトラブルを避けたい場合は、画面全体ではなくウィンドウ単体での共有を選択することをおすすめします。
よくある質問
- 黒い四角は視聴者側の問題ですか?
-
いいえ、画面共有をしている側の問題です。視聴者が何をしても解決しないため、共有者側で設定を変更する必要があります。
- 「ビデオ共有に向けて最適化」はどんな時に使う設定ですか?
-
動画ファイルを共有する時のみ使用する設定です。通常の資料共有やスライド表示では不要なため、チェックを外しておくのが基本です。
- Macでも同じ対処法で解決できますか?
-
はい、基本的な対処法は同じです。ただし、Macの場合は「システム設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「画面収録」でZoomに権限が付与されているか確認してください。
- ホストなのに画面共有ができません。どうすればいいですか?
-
Zoomの設定で画面共有が制限されている可能性があります。ミーティング中に「セキュリティ」→「参加者に次を許可」→「画面を共有」にチェックが入っているか確認してください。
- Zoomをアップデートしたら黒い四角が出るようになりました
-
アップデート後に画面キャプチャモードの設定がリセットされた可能性があります。設定を再確認し、「ウィンドウフィルタリングで共有」に変更してください。それでも解決しない場合は、GPUドライバーの更新も試してください。
まとめ
Zoom画面共有で黒い四角が表示される主な原因は、「ビデオ共有に向けて最適化」の設定や、フローティングミーティングコントロールの映り込みです。ほとんどの場合、Zoomの設定から「ウィンドウフィルタリングで共有」を有効にすることで解決できます。
会議やセミナー中に問題が発生した場合は、まず共有方法をウィンドウ単体に切り替える応急処置を試してください。時間があれば、設定から画面キャプチャモードを変更し、根本的に対処しましょう。
設定変更でも解決しない場合は、GPUドライバーの更新やZoomの再インストールが有効です。黒い四角は共有する側の問題であり、視聴者側では解決できないため、事前にテストして対策しておくことをおすすめします。

