パソコンのビープ音が鳴り続ける原因は?起動しないときの対処法まとめ

PCトラブルで困惑し真っ暗な画面を見せる女性

パソコンの電源を入れた瞬間、「ピーピーピー」という聞き慣れない警告音が鳴り止まない。画面は真っ暗なまま、何度電源を入れ直しても同じ音が繰り返される——この状況に直面すると、「壊れた」「データが消える」と頭が真っ白になるのも無理はありません。

この警告音はビープ音と呼ばれ、パソコン内部のハードウェア異常を知らせるサインです。音の回数やパターンには意味があり、正しく読み解けば故障箇所を特定できます。

この記事では、ビープ音が鳴り続けて起動しない原因と、自分でできる4つの対処法を解説。さらにBIOS別・メーカー別(Dell・HP・Lenovo・富士通・NEC・ASUS)のビープ音パターン一覧も網羅しています。

読み終える頃には、今鳴っているビープ音が何を意味するのか理解でき、修理に出すべきか自分で直せるかの判断ができるようになります。

実は、ビープ音の原因で最も多いのはメモリの接触不良。放電処置とメモリの抜き差しだけで解決するケースが多いため、まずは記事の対処法を順番に試してみてください。

目次

ビープ音が鳴り続けるときに確認すべきこと

ビープ音とは何か

ビープ音とは、パソコンのBIOS(Basic Input Output System) が発する警告音です。BIOSはマザーボードに搭載されているプログラムで、電源投入直後にCPU・メモリ・グラフィックボードなどのハードウェアをチェックする役割を担っています。

このハードウェアチェック(POST:Power On Self Test)で異常を検出すると、画面に何も表示できない状態でもユーザーに問題を伝えるために、マザーボード上の小型スピーカーからビープ音を発します。

ビープ音の特徴:

  • 📢 通常のスピーカーではなく、マザーボード上の専用スピーカーから鳴る
  • 📢 音の回数・長さ・パターンで故障箇所を特定できる
  • 📢 BIOSの種類やメーカーによって音のパターンが異なる

正常に起動する場合は、短い音が1回(または長音1回)鳴るだけです。それ以外のパターンで鳴る場合は、何らかの異常が発生しています。

「鳴り続ける」パターンが示す意味

ビープ音が鳴り続ける(連続して止まらない) 場合は、特に深刻なハードウェア異常を示している可能性があります。

鳴り続けるパターンで考えられる主な原因:

パターン主な原因
短音が連続で鳴り続ける電源供給の異常
長音が連続で鳴り続けるメモリの接続エラー・故障
高音と低音が交互に鳴り続けるCPUの過熱・不具合
高い音が鳴り続けるCPU・本体の過熱(熱暴走)

ビープ音が鳴り続けている間は、パソコンの電源ボタンを長押し(5〜10秒)して強制的に電源を切ってください。その後、以下で解説する対処法を順番に試していきましょう。


パソコンのビープ音が鳴り続けて起動しない主な原因

メモリの接触不良・故障

ビープ音が鳴る原因として最も多いのがメモリ(RAM)のトラブルです。メモリがスロットから少しずれていたり、接点にホコリが付着していたりするだけでも、パソコンはメモリを認識できずにビープ音を発します。

メモリトラブルが起きやすい状況:

  • 🔧 パソコンを移動させた・衝撃を与えた
  • 🔧 メモリの増設や交換を行った直後
  • 🔧 長期間使用して接点が酸化した

メモリの接触不良は、差し直すだけで解決することが多いため、最初に確認すべきポイントです。

電源ユニットの異常

電源ユニット(PSU)が正常に動作していない場合も、ビープ音が鳴って起動しないことがあります。電源ユニットは各パーツに適切な電力を供給する役割があり、供給電力が不足するとBIOSがエラーを検出します。

電源ユニットの異常が疑われるケース:

  • ⚡ 短音が連続で鳴り続ける
  • ⚡ 電源ランプが点滅している
  • ⚡ ファンは回るが画面が映らない

タコ足配線や古い電源タップを使用している場合は、壁のコンセントに直接接続して改善するか確認してみてください。

マザーボードの故障

マザーボードはパソコンの中枢となる基板で、ここに問題が発生すると深刻なトラブルにつながります。マザーボード上のチップセットやコンデンサが故障すると、ビープ音が鳴って起動しなくなります。

マザーボード故障の兆候:

  • 🔴 特定のパターンのビープ音が繰り返し鳴る
  • 🔴 電源は入るが何も反応しない
  • 🔴 焦げた臭いがする

マザーボードの故障は自分での修理が難しいため、専門業者への相談が必要になるケースがほとんどです。

CPUやグラフィックボードの不具合

CPUやグラフィックボード(GPU)に問題がある場合もビープ音が鳴ります。特にグラフィックボードは、スロットからわずかに外れているだけでも認識されず、ビープ音の原因となります。

確認ポイント:

  • 🖥️ グラフィックボードがスロットにしっかり挿さっているか
  • 🖥️ 補助電源ケーブルが正しく接続されているか
  • 🖥️ CPUクーラーが正しく取り付けられているか

新しいグラフィックボードに交換した直後にビープ音が鳴る場合は、接続不良や電源容量不足の可能性があります。

内部の帯電(静電気)

パソコン内部に静電気が溜まると、正常な動作が妨げられてビープ音が鳴ることがあります。特にノートパソコンでは、長時間の使用や乾燥した環境で帯電しやすくなります。

帯電が原因かどうかは、後述する「放電処置」を行うことで確認できます。放電処置で解決する場合は、帯電が原因だったと判断できます。


ビープ音が鳴り続けるときの対処法【自分でできる4つの方法】

放電処置を行う

放電処置は最初に試すべき対処法です。パソコン内部に溜まった静電気を逃がすことで、ビープ音が解消されることがあります。

デスクトップパソコンの放電手順:

  1. ⚡ パソコンの電源を切り、電源ケーブルをコンセントから抜く
  2. ⚡ 接続されているすべての周辺機器を取り外す
  3. ⚡ 電源ボタンを15〜20秒間長押しする
  4. ⚡ そのまま5〜10分放置する
  5. ⚡ 電源ケーブルを接続し、電源を入れる

ノートパソコンの放電手順:

  1. ⚡ パソコンの電源を切り、ACアダプターを抜く
  2. ⚡ バッテリーが取り外せる機種は取り外す
  3. ⚡ 電源ボタンを15〜20秒間長押しする
  4. ⚡ そのまま5〜10分放置する
  5. ⚡ バッテリーとACアダプターを接続し、電源を入れる

バッテリーが内蔵されていて取り外せない機種でも、電源ボタンの長押しで放電効果が得られます。

メモリを抜き差しする

放電処置で改善しない場合は、メモリの抜き差しを試してください。メモリの接触不良はビープ音の最も多い原因です。

メモリの抜き差し手順:

  1. 🔧 パソコンの電源を切り、電源ケーブルを抜く
  2. 🔧 パソコンのカバーを開ける(ノートPCは裏蓋を外す)
  3. 🔧 作業前に金属部分に触れて体の静電気を逃がす
  4. 🔧 メモリスロットの両端にあるレバーを外側に押し、メモリを取り外す
  5. 🔧 メモリの端子部分(金色の部分)を柔らかい布やエアダスターで清掃する
  6. 🔧 メモリをスロットに差し込み、「カチッ」と音がするまでしっかり押し込む
  7. 🔧 カバーを閉じて電源を入れる

メモリが複数枚ある場合は、1枚ずつ順番に差し替えて起動を試すことで、故障しているメモリを特定できます。

周辺機器をすべて取り外して再起動する

USBメモリ、外付けHDD、プリンターなどの周辺機器が原因でビープ音が鳴ることもあります。

確認手順:

  1. 🔌 パソコンの電源を切る
  2. 🔌 キーボードとマウス以外のすべての周辺機器を取り外す
  3. 🔌 電源を入れて起動を確認する
  4. 🔌 正常に起動したら、周辺機器を1つずつ接続して原因を特定する

特にUSBデバイスは、故障していると起動時にエラーを引き起こすことがあります。

BIOS設定を初期化する

BIOSの設定に問題がある場合は、初期化することで解決することがあります。BIOSの初期化はパソコン内のデータを消去するものではないので、安心して実行できます。

BIOS初期化の手順:

  1. ⚙️ パソコンの電源を入れる
  2. ⚙️ メーカーロゴが表示されたらF2キー(またはDeleteキー)を連打する
  3. ⚙️ BIOS設定画面が表示されたらF9キーを押す
  4. ⚙️ 「Load Optimized Defaults?」と表示されたら「Yes」を選択
  5. ⚙️ F10キーを押して設定を保存し、再起動する

BIOS設定画面に入るキーはメーカーによって異なります。F2、Delete、F1、F10などが一般的です。


ビープ音の回数・パターン別の原因一覧

短音の回数別(1回〜5回以上)

短い「ピッ」という音の回数で原因を判断できます。

短音の回数主な原因
1回正常起動(Award BIOS)またはメモリエラー(AMI BIOS)
2回CMOSエラー / メモリのパリティエラー
3回メモリの不具合 / 最初の64KBメモリの異常
4回システムタイマーの異常 / マザーボードの問題
5回CPUの異常
6回以上キーボードエラー / CPUの異常 / グラフィックボードの問題

長音の回数別(連続・3回など)

長い「ピーッ」という音のパターンです。

長音のパターン主な原因
長音1回正常起動(AMI BIOS)
長音が連続で鳴り続けるメモリの接続エラー・故障
長音3回メモリの整合性チェック失敗

長音と短音の組み合わせパターン

長音と短音が組み合わさるパターンは、より詳細な故障箇所を示しています。

パターン主な原因
長音1回+短音1回メモリエラー / マザーボードの異常
長音1回+短音2回グラフィックボードとモニターの接続エラー
長音1回+短音3回グラフィックメモリ(GPU)のエラー
長音2回+短音1回グラフィックボードの同期エラー
長音3回+短音3回+長音3回ファームウェア(BIOS ROM)の破損

高音・低音が交互に鳴る場合

高い音と低い音が交互に繰り返し鳴る場合は、CPUの過熱や不具合を示しています。この場合は直ちに電源を切り、パソコン内部の温度が下がるまで待ってから再起動してください。

CPUクーラーにホコリが溜まっていないか、CPUファンが正常に回転しているかを確認することも重要です。


BIOS別のビープ音パターン

Award BIOSの場合

Award BIOSは比較的古いパソコンや一部のデスクトップ機で採用されています。正常起動時は短音1回です。

パターン原因
短音1回正常起動
短音2回CMOSエラー
長音1回+短音1回メモリエラー
長音1回+短音2回グラフィックボードの接続エラー
長音1回+短音3回グラフィックメモリのエラー
高い長音CPU・本体の過熱
長音の連続メモリの接続エラー・故障
短音の連続電源供給のエラー
高音と低音の連続CPUの不具合

AMI BIOSの場合

AMI BIOSはノートパソコンやメーカー製PCで広く使われています。正常起動時は長音1回です。

パターン原因
長音1回正常起動
短音1回メモリのリフレッシュ異常
短音2回メモリのパリティエラー
短音3回メモリの不具合
短音4回システムタイマーの異常
短音5回CPUの異常
短音6回キーボードコントローラのエラー
短音7回CPUの例外発生
短音8回グラフィックボードの異常
短音9回BIOS ROMのチェックサムエラー
短音10回CMOSメモリエリアの異常

UEFI搭載パソコンの場合

近年のパソコンはBIOSを進化させたUEFIを搭載しています。UEFIのビープ音パターンはメーカーによって異なりますが、基本的な傾向は以下の通りです。

パターン原因
短音1回正常起動
短音3回メモリエラー
短音5回CPUエラー
長音1回+短音2回グラフィック関連のエラー
長音1回+短音3回メモリ未検出

お使いのパソコンがUEFIかどうかは、Windowsの「システム情報」で確認できます。「BIOSモード」の項目に「UEFI」と表示されていればUEFI搭載機です。


メーカー別ビープ音の確認方法

Dell

Dellのパソコンはビープ音とLEDランプの点滅パターンを組み合わせて診断できます。

Dellノートパソコンのビープ音パターン:

ビープ音原因
2回マザーボードのBIOS破損
3回(3-3-3-3の繰り返し)マザーボード・チップセットのエラー
4回メモリの読み取りエラー
5回リアルタイムクロックの電源異常
6回グラフィックボードのBIOS障害
7回CPUの障害

LEDランプの点滅パターンとの併用診断

Dellのデスクトップパソコンには診断LEDが搭載されているモデルがあります。電源ボタンのLEDが点滅している場合は、その色と回数を確認してください。

詳細な診断コードはDell公式サポートページで確認できます。

HP

HPのパソコンはビープ音に加えて、CapsLockキーのLED点滅でエラーを通知する機能があります。

CapsLockランプ点滅との組み合わせ

HPノートパソコンでは、CapsLockキーのLEDが赤と白(または白のみ)で点滅してエラーを知らせます。

点滅パターン原因
赤3回・白5回CPU検出エラー
赤3回・白6回CPUがサポートしていない機能の有効化
白7回BIOS・ファームウェアの重大障害

CapsLockが7回点滅する場合は、BIOSの破損やマザーボードの故障が疑われます。「Windowsキー+Bキー」を押しながら電源ボタンを押すことで、BIOSリカバリーモードを試すことができます。

Lenovo

Lenovoのパソコン(特にThinkPadシリーズ)は、Smart Beepという独自の診断機能を搭載しています。

Smart Beep機能の使い方

2017年以降のLenovo製品では、スマートフォンアプリ「Lenovo PC Diagnostics」を使ってビープ音を解析できます。

使い方:

  1. 📱 Google PlayまたはApp Storeから「Lenovo PC Diagnostics」をダウンロード
  2. 📱 アプリを起動し、ビープ音が鳴っているパソコンの近くにスマートフォンを置く
  3. 📱 アプリがビープ音を検出し、エラー内容を表示

従来のLenovoパソコンのビープ音パターン:

パターン原因
短音1回正常起動
短音2回POSTエラー(画面にエラー表示)
短音3回システムボードの問題
長音1回+短音1回システムボードの問題
長音1回+短音2回グラフィックボードの問題

NEC

NECのパソコン(LAVIEシリーズなど)のビープ音パターンは機種によって異なります。

一般的なNECパソコンのビープ音:

パターン原因
短音1回正常起動
長音+短音の繰り返しメモリエラー
連続音電源またはマザーボードの異常

NECのパソコンでビープ音が鳴った場合は、まず放電処置を試してください。NEC公式サポートページに詳細な対処法が掲載されています。

富士通

富士通のパソコン(FMVシリーズなど)も独自のビープ音パターンを持っています。

パターン原因
長音の繰り返しメモリ未検出・故障
短音の繰り返しシステムボードの異常
長音1回+短音2回グラフィック関連のエラー

強制再起動の方法(F12キー)

富士通のパソコンが起動しない場合は、電源投入直後にF12キーを押し続けることで「起動メニュー」を表示できます。ここから診断ツールの起動や起動デバイスの変更が可能です。

また、F2キーを押すとBIOS設定画面に入ることができます。

ASUS

ASUSのパソコンやマザーボードは、多くの場合AMI BIOSをベースにしています。

パターン原因
短音1回正常起動
短音3回メモリエラー
短音4回システムタイマーエラー
長音1回+短音3回メモリ未検出
長音1回+短音4回システムタイマーの異常

ASUSのマザーボードには「Q-LED」というLED診断機能を搭載したモデルもあり、ビープ音と合わせて故障箇所を特定できます。


自作PC・マザーボード別のビープ音一覧

自作PCの場合は、マザーボードのメーカーによってビープ音パターンが異なります。

MSI

MSIのマザーボードは基本的にUEFIのビープ音パターンに準拠しています。

パターン原因
短音1回正常起動
短音3回メモリ検出エラー
長音1回+短音2回グラフィックボードのエラー
連続音電源・メモリの異常

MSIのマザーボードには「EZ Debug LED」という診断LEDが搭載されているモデルが多く、CPU・DRAM・VGA・BOOTの各LEDの点灯状態で問題箇所を特定できます。

GIGABYTE

GIGABYTEのマザーボードもUEFI準拠のビープ音が基本です。

パターン原因
短音1回正常起動
短音2回CMOSセッティングエラー
長音1回+短音1回メモリエラー
長音1回+短音2回グラフィックボードのエラー
長音1回+短音3回キーボードエラー
連続音電源またはメモリの異常

ASRock

ASRockのマザーボードはAMI BIOSをベースにしているモデルが多いです。

パターン原因
短音1回正常起動
長音1回メモリ未検出
長音1回+短音2回グラフィックボードのエラー
長音1回+短音3回メモリバンクのエラー
連続音電源供給の問題

各マザーボードの詳細なビープ音パターンは、製品付属のマニュアルまたはメーカー公式サイトで確認してください。


ビープ音が鳴っても起動できる場合の対処法

ビープ音が鳴っても画面が表示されてWindowsが起動する場合があります。この場合も何らかの異常が発生しているため、早めに対処することが重要です。

起動後にフリーズする場合

ビープ音が鳴った後に起動はするものの、しばらくするとフリーズする場合は、熱暴走メモリの不安定が考えられます。

対処法:

  • 🛠️ パソコン内部のホコリを清掃する
  • 🛠️ CPUクーラーやケースファンが正常に動作しているか確認する
  • 🛠️ メモリの抜き差しを行う
  • 🛠️ 室温が高い場合は冷房を入れる

使用中に突然ビープ音が鳴る場合

パソコンを使用中に突然ビープ音が鳴る場合は、内部温度の上昇が原因であることが多いです。CPUやGPUの温度が危険域に達すると、警告としてビープ音を発します。

対処法:

  • 🌡️ 作業を中断してパソコンを休ませる
  • 🌡️ 通気口がふさがれていないか確認する
  • 🌡️ 負荷の高い作業(動画編集、ゲームなど)を長時間続けない
  • 🌡️ 冷却台やノートPCクーラーの使用を検討する

画面が映るが動作が不安定な場合

ビープ音とともに画面は映るものの、動作が不安定(遅い、カクつく、アプリが落ちる)な場合は、メモリやストレージの一部故障が考えられます。

対処法:

  • 💾 重要なデータのバックアップを最優先で行う
  • 💾 Windowsのメモリ診断ツールを実行する
  • 💾 ストレージの健康状態をチェックするソフトで確認する
  • 💾 症状が続く場合は修理を検討する

データを守るために注意すべきこと

ビープ音が鳴って起動しない状態で、慌てて何度も操作を繰り返すとデータを失うリスクが高まります。

電源の入れ直しを繰り返すリスク

ビープ音が鳴っている状態で電源のオン・オフを何度も繰り返すと、以下のリスクがあります。

⚠️ 注意すべきリスク:

  • ストレージ(HDD/SSD)に負担がかかり、データ破損の可能性が高まる
  • 電源ユニットやマザーボードにダメージを与える可能性がある
  • 故障が軽度だったものが重度になる恐れがある

電源の入れ直しは2〜3回程度にとどめ、改善しない場合は別の対処法を試してください。

通電し続けることの危険性

ビープ音が鳴り続けている状態で通電し続けることも危険です。

⚠️ 通電し続けるリスク:

  • 内部部品の損傷が進行する可能性がある
  • 熱暴走による二次故障を招く恐れがある
  • 最悪の場合、発煙・発火の原因になることも

ビープ音が鳴り止まない場合は、速やかに電源を切ってから対処法を検討してください。

バックアップが取れない状態での対応

パソコンが起動しないとバックアップを取ることができません。重要なデータがある場合は、以下の順序で対応することをおすすめします。

データ保護の優先順位:

  1. 📁 まず放電処置やメモリの抜き差しなど、リスクの低い対処法を試す
  2. 📁 それでも起動しない場合は、ストレージを取り外して別のパソコンに接続し、データを救出する
  3. 📁 自分での救出が難しい場合は、データ復旧業者に相談する

初期化が必要になる修理もあるため、メーカー修理に出す前にデータの救出を検討してください。


対処しても直らない場合の判断基準

ここまで紹介した対処法を試しても改善しない場合は、ハードウェアの物理的な故障が考えられます。

修理が必要と判断すべき状況:

  • ❌ 放電処置、メモリの抜き差し、周辺機器の取り外し、BIOS初期化をすべて試しても改善しない
  • ❌ 焦げた臭いや異常な発熱がある
  • ❌ 特定のパーツを交換しても同じビープ音が鳴る
  • ❌ パソコンの使用年数が5年以上経過している

修理か買い替えかの判断基準:

  • 🔧 購入から3年以内 → メーカー保証や修理業者での修理を検討
  • 🔧 購入から3〜5年 → 修理費用と買い替え費用を比較して判断
  • 🔧 購入から5年以上 → 他のパーツも寿命が近いため、買い替えを優先的に検討

マザーボードの修理は高額になることが多いため、見積もりを取ってから判断することをおすすめします。


よくある質問

パソコンのビープ音が鳴ったら放電したほうがいいですか?

はい、放電処置は最初に試すべき対処法です。静電気が原因でビープ音が鳴るケースは多く、放電するだけで解決することがあります。電源ケーブルを抜いた状態で電源ボタンを15〜20秒間長押しし、5〜10分放置してから再起動してください。

ビープ音が3回鳴る場合はどうすればいいですか?

ビープ音3回は多くの場合メモリのエラーを示しています。メモリを一度取り外し、接点を清掃してから差し直してください。メモリが複数枚ある場合は、1枚ずつ差し替えて故障しているメモリを特定することもできます。

ビープ音が4回鳴る原因は何ですか?

ビープ音4回はシステムタイマーの異常マザーボードの問題を示すことが多いです。まずは放電処置とメモリの抜き差しを試してください。改善しない場合は、マザーボードやCMOS電池の故障が考えられます。

ノートパソコンでビープ音が鳴り続ける場合の対処法は?

ノートパソコンでも基本的な対処法は同じです。ACアダプターを外し、バッテリーが取り外せる機種は取り外して放電処置を行ってください。メモリの抜き差しは機種によって難易度が異なるため、無理な分解は避け、改善しない場合は修理業者に相談することをおすすめします。

ビープ音とウイルス感染の警告が同時に出たらどうすればいい?

Webサイト閲覧中に「ウイルスに感染しました」という表示とビープ音が鳴る場合は、詐欺(サポート詐欺)の可能性が高いです。表示されている電話番号には絶対に連絡せず、ブラウザを閉じてください。閉じられない場合はパソコンを再起動してください。これは本物のビープ音(ハードウェアエラー)ではありません。

Macでビープ音が3回鳴ったらどうすればいいですか?

Macでビープ音が3回鳴る場合はメモリ(RAM)のエラーを示しています。まずSMCリセット(control+option+shift+電源を同時押し)を試してください。次にNVRAMクリア(command+option+P+Rを押しながら起動)を行います。改善しない場合は、メモリの交換が必要になる可能性があります。詳細はAppleサポートページを参照してください。

パソコンが起動しないときF2やF12を押すとどうなる?

F2キーを押すとBIOS(UEFI)設定画面に入ることができます。設定の初期化や起動順序の変更が可能です。F12キーを押すと起動メニュー(ブートメニュー)が表示され、起動するデバイスを選択できます。ただし、ビープ音が鳴り続けている状態では、これらの操作が効かない場合があります。

ビープ音を消す方法はありますか?

ビープ音を根本的に消すには、原因となっているハードウェアの問題を解決する必要があります。一時的に音を止めたい場合は、強制的に電源を切るしかありません。BIOS設定でビープ音を無効にする機能がある機種もありますが、エラー通知が受けられなくなるためおすすめしません。

メモリを差し直しても直らない場合は?

メモリを差し直しても直らない場合は、以下の可能性があります。メモリ自体が故障している場合は新しいメモリに交換してください。メモリスロット(差し込み口)が故障している場合は、別のスロットにメモリを差して起動できるか試してください。それでも改善しない場合は、マザーボードの故障が考えられるため、修理業者への相談をおすすめします。

まとめ

パソコンのビープ音が鳴り続けて起動しない場合、メモリの接触不良が最も多い原因です。まずは放電処置とメモリの抜き差しを試してください。これだけで解決するケースが多くあります。

それでも改善しない場合は、ビープ音の回数やパターンを確認し、お使いのパソコンのBIOSやメーカーに対応した原因を特定してください。

ビープ音が鳴る原因はハードウェアの問題であり、ソフトウェアの操作では解決できません。対処法を試しても改善しない場合は、無理な操作を繰り返さず、専門の修理業者に相談することをおすすめします。特にデータが重要な場合は、修理に出す前にデータ救出を検討してください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次