NECのパソコンで電源を入れた瞬間、「ピッピッ」「ピーーー」という聞き慣れない警告音が鳴り響き、画面は真っ暗なまま——。何度電源を入れ直しても同じ音が繰り返されるだけで、昨日まで普通に使えていたパソコンが突然動かなくなる恐怖。今すぐ仕事で使いたいのに、このビープ音が何を意味しているのかもわからず、途方に暮れていませんか。
このビープ音は、パソコン内部のBIOSがハードウェアの異常を検知した際に鳴らす警告音です。音の回数やパターンによって故障箇所が異なり、正しく対処すれば自分で直せるケースも少なくありません。
この記事では、NEC公式サポート情報をもとに、LAVIE・Mateシリーズのビープ音の意味を回数別に一覧で解説。さらに、機種別の放電手順からメモリ確認、BIOS初期化まで、今すぐ試せる対処法を順を追って紹介します。
読み終える頃には、ビープ音の原因を特定し、自分で対処すべきか修理に出すべきかを判断できるようになります。実は、NECパソコンでは帯電が原因で発生するケースが多く、放電作業だけで改善することも珍しくありません。まずは焦らず、この記事の手順を試してみてください。
NECパソコンのビープ音とは?鳴る仕組みと確認すべきこと
ビープ音が鳴る原因とBIOSの役割
ビープ音は、パソコンの電源を入れた直後に実行されるPOST(Power On Self-Test)というハードウェア診断中に発生します。
POSTはBIOS(またはUEFI)が担当するプログラムで、CPU・メモリ・グラフィックボードなどの主要部品が正常に動作するかをチェックします。このテストでエラーを検出すると、画面に何も表示できない状態でもユーザーに異常を知らせるため、マザーボード上のスピーカーからビープ音を鳴らします。
ビープ音が鳴る主な原因:
- 🔧 メモリの接触不良・故障: 最も多い原因。メモリがスロットから浮いている、または劣化している
- 🔧 グラフィックボードの異常: 映像出力に関わる部品のエラー
- 🔧 マザーボードの不具合: 基板自体の故障や電子部品の劣化
- 🔧 CPU関連のエラー: CPUの取り付け不良や過熱
- 🔧 電源供給の問題: 電源ユニットの劣化や帯電
NECのビープコード形式(1-3-1-1など)の読み方
NECのビジネス向けパソコン(Mateシリーズなど)では、ビープ音が「1-3-1-1」のような数字の組み合わせで表現されるビープコード形式を採用しています。
| 表記 | 意味 |
|---|---|
| 1-3-1-1 | ビープ音が1回→3回→1回→1回の順で鳴る |
| 1-5-4-2 | ビープ音が1回→5回→4回→2回の順で鳴る |
それぞれの数字の間には約1秒の間隔があり、次のパターンに移る際にやや長めの間隔が空きます。この組み合わせによってエラーの内容が変わるため、音が何回鳴ったかを正確に数えることが重要です。
ノートパソコンとデスクトップで対処法が異なる理由
NECのノートパソコン(LAVIEシリーズ)とデスクトップパソコン(Mateシリーズなど)では、自分で対処できる範囲が大きく異なります。
| 項目 | ノートパソコン(LAVIE) | デスクトップ(Mate等) |
|---|---|---|
| メモリ交換 | 機種による(オンボードの場合は不可) | 多くの機種で可能 |
| 放電作業 | 機種別に手順が異なる | バッテリーがないため比較的簡単 |
| 内部清掃 | 分解が難しい機種が多い | ケースを開けて清掃しやすい |
| バッテリー取り外し | 内蔵型は取り外せない | バッテリーなし |
特に近年のLAVIEシリーズはメモリがマザーボードに直接実装されたオンボード方式を採用している機種が増えています。この場合、メモリの抜き差しによる対処は不可能で、修理が必要になります。
ビープ音が鳴ったらまず確認すること
ビープ音が鳴った際は、慌てて電源を何度も入れ直す前に以下を確認してください。
確認すべきポイント:
- 📝 音のパターンを記録する: 短音・長音の回数、鳴り方のリズムをメモする
- 📝 いつから発生したか: 突然か、何かの作業後(メモリ増設、Windows更新など)か
- 📝 電源ランプの状態: 点灯・点滅・消灯のどれか
- 📝 ファンの動作音: 回っているか、止まっているか
これらの情報は、原因の特定だけでなく、修理を依頼する際にも役立ちます。
NECパソコンのビープ音一覧|回数・パターン別の意味
NECパソコンで発生するビープ音のパターンと、その意味を一覧で解説します。ただし、NECは近年の機種でビープ音パターンを公式に公開していないため、BIOSの種類(AMI BIOS/Award BIOS/UEFI)によって意味が異なる場合があります。
短音1回:正常起動または軽微なエラー
短い「ピッ」という音が1回だけ鳴る場合は、正常に起動している可能性が高いです。
多くのパソコンでは、POST(起動時の自己診断)が正常に完了したことを知らせるために短音1回を鳴らします。この場合は問題ありません。
ただし、短音1回のあとに画面が真っ暗なままの場合は、ディスプレイ側の問題(ケーブル接続不良、モニター故障)が考えられます。
短音2回:メモリの異常
短音が2回連続で「ピッピッ」と鳴る場合は、メモリ(RAM)に異常が発生している可能性があります。
考えられる原因:
- 🔸 メモリの接触不良: スロットから浮いている、または正しく挿さっていない
- 🔸 メモリの故障: メモリモジュール自体が壊れている
- 🔸 メモリの互換性問題: 増設したメモリが対応していない
メモリの抜き差しが可能な機種であれば、一度取り外して端子部分をエアダスターで清掃し、しっかりと挿し直すことで改善する場合があります。
短音3回:メモリまたはマザーボードの不具合
短音が3回鳴る場合は、メモリの深刻なエラー、またはマザーボードの不具合が疑われます。
短音2回のケースと同様にメモリの問題である可能性がありますが、メモリを交換しても改善しない場合はマザーボード側の故障も考えられます。
短音4回:システムタイマーのエラー
短音が4回鳴る場合は、マザーボード上のシステムタイマー(タイマーIC)に異常が発生しています。
この場合、自力での修理は難しく、マザーボードの交換または専門業者への修理依頼が必要になることがほとんどです。
短音5回:CPUまたはマザーボードの異常
短音が5回鳴る場合は、CPUまたはマザーボードの重大なエラーを示しています。
考えられる原因:
- 🔸 CPUの取り付け不良: 自作PCや修理後に発生しやすい
- 🔸 CPUの過熱による保護機能作動: 冷却ファンの故障、グリスの劣化
- 🔸 マザーボードの故障: CPU周辺の回路に問題がある
デスクトップパソコンの場合はCPUクーラーの取り付け状態を確認できますが、ノートパソコンでは分解が必要なため、修理業者への依頼を検討してください。
長音が連続で鳴り続ける:メモリの接触不良・故障
「ピーーー、ピーーー」と長い音が連続して鳴り続ける場合は、メモリが正しく認識されていない状態です。
この症状は比較的多く、以下の対処で改善することがあります。
試すべき対処法:
- 電源を切り、ACアダプターを抜く
- メモリを一度取り外して、端子部分を柔らかい布で拭く
- 「カチッ」と音がするまでしっかり挿し直す
- ACアダプターを接続し、電源を入れる
それでも改善しない場合は、メモリ自体の故障が考えられます。
短音3回+長音1回:グラフィック関連のエラー
短音が3回鳴ったあとに長音が1回鳴る場合は、グラフィックボード(GPU)の異常を示しています。
デスクトップパソコンで外付けグラフィックボードを使用している場合は、ボードの抜き差しや別のスロットへの挿し替えを試してください。ノートパソコンの場合はGPUがマザーボードに統合されているため、修理が必要です。
メロディのように鳴る:複合的なハードウェア障害
単純な「ピッ」「ピーー」ではなく、音程が変化するメロディのような音が鳴る場合は、複数のハードウェアに問題が発生しているか、BIOSが特殊なエラーを検出しています。
この場合は自力での対処が難しいため、ビープ音のパターンを録音するなどして記録し、修理業者に相談することをおすすめします。
NEC LAVIEシリーズのビープ音と注意点
LAVIEで多いビープ音のパターン
NEC LAVIEシリーズで報告されることが多いビープ音のパターンは以下の通りです。
| パターン | 可能性の高い原因 |
|---|---|
| 短音が連続で鳴り続ける | メモリの接触不良、または帯電 |
| 長音が連続で鳴る | メモリの認識エラー |
| 短音2〜3回 | メモリの異常 |
| 高温警告音(ピピピピ…) | 内部の過熱、ファンの故障 |
LAVIEシリーズでは、帯電が原因でビープ音が発生するケースが多いと報告されています。長時間の使用やACアダプターを常時接続した状態が続くと、内部に電気が溜まって誤動作を起こすことがあります。
バッテリー内蔵型はメモリ交換できない機種がある
近年のLAVIEシリーズでは、薄型・軽量化のためにメモリがマザーボードに直接実装(オンボード)されている機種が増えています。
オンボードメモリの場合:
- ❌ メモリの抜き差しによる対処は不可能
- ❌ メモリの増設・交換もできない
- ✅ 放電やBIOS初期化など、他の対処法を試す
自分のパソコンがオンボードメモリかどうかは、パソコン底面にメモリスロットのカバーがあるかどうかで判断できます。カバーがない、または開けてもメモリスロットが見当たらない場合は、オンボードの可能性が高いです。
NEC Mateシリーズ特有のビープ音パターン
Mateのビープコード一覧(1-5-4-2など)
NECのビジネス向けデスクトップパソコン「Mate」シリーズでは、ビープ音が数字の組み合わせ(ビープコード)で表現されます。
| ビープコード | エラー内容 |
|---|---|
| 1-1-3 | CMOSの読み書きエラー |
| 1-1-4 | BIOSチェックサムエラー |
| 1-3-1-1 | DRAMリフレッシュテストエラー |
| 1-3-1-3 | キーボードコントローラテストエラー |
| 1-3-4-1 | RAMアドレス回線エラー |
| 1-3-4-3 | RAMデータ回線エラー |
| 1-4-1-1 | RAMパリティエラー |
| 1-5-4-2 | AC電源の遮断による再起動(異常ではない) |
| 2-1-2-3 | BIOSの著作権表示エラー |
| 2-2-3-1 | 予期しない割り込みテストエラー |
ビープコード「1-5-4-2」は停電後の正常動作
Mateシリーズで**ビープコード「1-5-4-2」**が鳴る場合は、停電や瞬断などによってAC電源の供給が一時的に遮断され、システムが再起動したことを通知しているだけであり、異常ではありません。
この音が鳴った場合は、そのまま起動が完了するかどうかを確認してください。起動に問題がなければ、対処は不要です。
頻繁に1-5-4-2が鳴る場合は、電源環境(タコ足配線、古い電源タップなど)を見直すことをおすすめします。
ビープ音が鳴るタイミング別の原因と対処法
電源を入れた直後に鳴る場合
電源ボタンを押した直後にビープ音が鳴り、画面が真っ暗なままの場合は、ハードウェアの物理的な問題が発生しています。
最も多い原因は帯電またはメモリの接触不良です。まずは放電作業を試し、それでも改善しない場合はメモリの抜き差し(可能な機種のみ)を行ってください。
メモリ増設・交換後に鳴り始めた場合
メモリを増設または交換した直後にビープ音が鳴るようになった場合は、以下を確認してください。
確認すべきポイント:
- 🔍 メモリが正しく挿さっているか: 両端のロックがカチッと閉じているか確認
- 🔍 メモリの規格が合っているか: DDR4とDDR5など、規格違いのメモリは使用不可
- 🔍 メモリの容量・枚数が対応しているか: 機種によって上限がある
- 🔍 既存メモリとの相性: 異なるメーカー・速度のメモリを混在させると不具合が起きることがある
増設したメモリを取り外して元の状態に戻し、正常に起動するかどうかを確認してください。
Windows更新後に鳴るようになった場合
Windows Updateの直後にビープ音が発生するようになった場合は、更新プログラムによるBIOS設定の変更やドライバの不具合が原因の可能性があります。
ただし、ビープ音はOS(Windows)が起動する前のBIOSレベルで発生するため、Windowsの問題というよりも、更新作業中の強制終了や電源断によってBIOS設定が破損した可能性も考えられます。
この場合は、BIOSの初期化(後述)を試してください。
使用中に突然ビープ音が鳴る場合(オーバーヒート警告)
パソコンを使用している最中に突然「ピピピピ…」と連続したビープ音が鳴る場合は、CPUやGPUの温度が危険な水準に達したことを警告しています。
すぐに行うべき対処:
- 作業中のデータを保存する(可能であれば)
- パソコンをシャットダウンする
- 電源を切った状態で30分以上放置して冷却する
- 通気口やファン周辺にホコリが溜まっていないか確認する
冷却後も同じ症状が発生する場合は、内部のファンが故障している可能性があります。ノートパソコンの場合は分解清掃が難しいため、修理業者への相談をおすすめします。
NECパソコンのビープ音が鳴った時の対処法
放電作業で帯電を解消する(バッテリー内蔵型の手順も解説)
放電作業は、ビープ音が鳴った際に最初に試すべき対処法です。パソコン内部に溜まった電気を放出することで、誤動作が解消される可能性があります。
バッテリーを取り外せる機種の場合
手順:
- パソコンの電源を完全に切る
- ACアダプターを抜く
- バッテリーを取り外す
- 電源ボタンを15〜20秒間長押しする
- 5〜10分放置する
- バッテリーとACアダプターを接続し、電源を入れる
バッテリー内蔵型(取り外せない機種)の場合
機種によって放電方法が異なります。
LAVIE Note Standard / LAVIE Note NEXT / LAVIE Hybrid Frista の場合:
- パソコンの電源を切る
- ACアダプターと周辺機器をすべて取り外す
- パソコン底面のメモリスロットカバーを取り外し、再度取り付ける
- ACアダプターを接続して電源を入れる
LAVIE Hybrid ZERO / LAVIE Note Mobile(2017年2月以降発表モデル)の場合:
- パソコンの電源を切る
- 周辺機器をすべて取り外す
- ACアダプターを接続する
- 電源ボタンを20秒間押し続ける(NECロゴが表示されても押し続ける)
- バッテリ充電ランプが点滅したら電源ボタンから指を離す
- ACアダプターを取り外す
- 再度ACアダプターを接続して電源を入れる
LAVIE Direct NS(A) の場合:
- パソコンの電源を切る
- ACアダプターと周辺機器を取り外す
- 「Fn」+「S」+「V」キーを同時に5〜7秒間押し続ける
- 電源ボタンを押して電源が入らないことを確認する
- ACアダプターを接続して電源を入れる
詳しい手順はNEC LAVIE公式サポート「パソコンで放電処置を行う方法」を参照してください。
メモリを抜き差しして接触不良を解消する
メモリの抜き差しが可能な機種では、メモリを取り外して再度取り付けることで接触不良を解消できる場合があります。
作業時の注意点:
- ⚠️ 必ず電源を切り、ACアダプターを抜いてから作業する
- ⚠️ 静電気対策として、作業前に金属に触れて放電する
- ⚠️ メモリの端子部分(金色の部分)には素手で触れない
- ⚠️ メモリを挿す際は「カチッ」と音がするまでしっかり押し込む
メモリが複数枚搭載されている場合は、1枚ずつ取り付けて起動を試すことで、故障しているメモリを特定できることがあります。
BIOSを初期化して設定をリセットする
BIOS設定の破損や誤設定が原因でビープ音が発生している場合は、BIOSを初期化(デフォルト設定に戻す)ことで改善する可能性があります。
BIOSを初期化する手順(NECパソコンの場合):
- パソコンの電源を入れ、NECロゴが表示されたらすぐに「F2」キーを連打
- BIOSセットアップ画面が表示されたら「F9」キーを押す
- 「Load Optimized Defaults?」と表示されたら「Yes」を選択
- 「F10」キーを押し、「Save configuration and reset?」で「Yes」を選択
- パソコンが再起動する
ビープ音が鳴っている状態ではBIOS画面に入れないことが多いため、まずは放電やメモリの抜き差しを試してから、この手順を実行してください。
周辺機器をすべて取り外して起動を試す
外付けHDD、USBメモリ、プリンター、外付けキーボード・マウスなどの周辺機器が原因で起動に失敗することがあります。
周辺機器が原因かどうかを確認する方法:
- パソコンの電源を切る
- ACアダプター以外のすべてのケーブル・周辺機器を取り外す
- 電源を入れて起動するか確認する
- 起動したら、周辺機器を1つずつ接続して原因を特定する
ビープ音が鳴らないのに起動しない場合
ビープ音が鳴らない原因
電源を入れてもビープ音がまったく鳴らず、画面も真っ暗なままの場合は、以下の原因が考えられます。
考えられる原因:
- 🔸 ビープ音スピーカーが搭載されていない: 薄型ノートPCでは省略されていることがある
- 🔸 電源が入っていない: ACアダプターの故障、電源ボタンの不良
- 🔸 マザーボードの重大な故障: BIOSが起動できないほどの障害
- 🔸 CPUの故障: POSTを実行できない状態
ビープ音が鳴らないからといって「問題がない」とは限りません。むしろ、ビープ音すら鳴らせないほど深刻な状態の可能性もあります。
電源ランプの状態で判断する方法
ビープ音が鳴らない場合は、電源ランプの状態から問題を切り分けることができます。
| 電源ランプの状態 | 可能性の高い原因 |
|---|---|
| 消灯(まったく光らない) | 電源供給の問題、ACアダプター故障、電源ボタン不良 |
| 点灯(正常に光る) | マザーボード・CPU・メモリの問題、ディスプレイの故障 |
| 点滅(規則的に点滅) | メーカー固有のエラーコード(点滅回数を確認) |
| 点滅(不規則) | 帯電、電源系統の不安定 |
電源ランプが点滅している場合は、パソコンの電源ボタンが点滅して起動しない原因と対処法も参考にしてください。
対処しても直らない場合は修理を検討
自分で対処できるケースと業者に依頼すべきケース
ビープ音への対処は、症状や機種によって自分でできる範囲が異なります。
| ケース | 自分で対処 | 業者に依頼 |
|---|---|---|
| 放電で改善した | ◎ | – |
| メモリ抜き差しで改善した | ◎ | – |
| BIOS初期化で改善した | ◎ | – |
| メモリがオンボードで交換不可 | – | ◎ |
| 何をしても改善しない | – | ◎ |
| ビープ音すら鳴らない | – | ◎ |
| 内部から焦げた臭いがする | – | ◎ |
特に、放電・メモリ確認・BIOS初期化をすべて試しても改善しない場合は、マザーボードやCPUなど交換が難しい部品の故障が疑われます。無理に分解を試みると状況を悪化させる可能性があるため、修理業者への相談をおすすめします。
修理前にデータを守るための注意点
ビープ音が鳴って起動しない状態で、何度も電源のオン・オフを繰り返すと、HDD/SSDに負荷がかかりデータが破損するリスクがあります。
データを守るために避けるべき行動:
- ❌ 電源のオン・オフを何度も繰り返す
- ❌ 電源ボタンの長押しによる強制終了を繰り返す
- ❌ 原因がわからないまま分解を試みる
- ❌ 自己判断でパーツを交換する
大切なデータがある場合は、修理を依頼する前にデータ復旧サービスの有無を確認しておくと安心です。
よくある質問
- NECパソコンのビープ音が鳴ったら放電したほうがいいですか?
-
はい、まず放電を試すことをおすすめします。NECパソコンでは帯電が原因でビープ音が発生するケースが多く、放電で改善することがあります。機種によって放電方法が異なるため、NEC公式サポートページで手順を確認してください。
- ビープ音が鳴り続けて止まらない場合はどうすればいいですか?
-
電源ボタンを長押しして強制的に電源を切り、ACアダプターを抜いてください。その後、放電作業を行い、再度電源を入れて改善するか確認します。それでも鳴り続ける場合は、メモリやマザーボードの重大な故障が考えられるため、修理が必要です。
- LAVIEとMateでビープ音のパターンは違いますか?
-
異なる場合があります。LAVIEシリーズは単純な短音・長音の組み合わせが多いのに対し、Mateシリーズではビープコード形式(1-3-1-1など)が使われることがあります。同じNEC製でも機種やBIOSの種類によってパターンが変わります。
- ビープ音を消す・無効にする方法はありますか?
-
BIOS設定からビープ音を無効にできる機種もありますが、おすすめしません。ビープ音はハードウェアの異常を知らせる重要な警告機能であり、無効にすると故障に気づけなくなる可能性があります。
- ビープ音が鳴らずに画面が真っ暗なままなのはなぜですか?
-
ビープ音スピーカーが搭載されていない、または電源すら入っていない可能性があります。電源ランプの状態を確認し、点灯していればマザーボードやディスプレイの問題、消灯していれば電源供給の問題が考えられます。パソコンが起動しないのにファンは回る場合の対処法も参考にしてください。
まとめ
NECパソコンのビープ音は、ハードウェアの異常を知らせる重要なサインです。音の回数やパターンによってメモリ・CPU・マザーボードなどの故障箇所を推測でき、適切な対処につなげることができます。
ビープ音が鳴った場合は、まず放電作業を試してください。LAVIEシリーズでは帯電が原因のケースが多く、放電だけで改善することがあります。それでも直らない場合は、メモリの抜き差し(可能な機種のみ)やBIOSの初期化を試し、改善しなければ修理を検討してください。
何度も電源のオン・オフを繰り返すとデータ破損のリスクがあるため、対処法を試しても改善しない場合は早めに専門業者へ相談することをおすすめします。
【参考情報】

