ノートパソコンのキーボードが浮いている、底面に隙間ができている——そんな異変に気づいて「これ、バッテリーが膨張してる?」と不安になっていませんか。「まだ動くし、とりあえず使い続けても大丈夫だろう」と思いつつも、発火や爆発のニュースが頭をよぎり、どう対処すべきか判断がつかない方も多いはずです。
実は、リチウムイオン電池の膨張はどのメーカーのパソコンでも起こりうる現象であり、NITEの報告では関連製品の事故が5年間で約1,860件、その85%が火災に発展しています。さらに厄介なのは、膨張したバッテリーは家電量販店では回収できないという事実。知らずに持ち込んで断られるケースも少なくありません。
この記事では、膨張を発見したときの緊急対処法から、正しい処分・廃棄ルート、交換費用の相場、主要メーカー別の問い合わせ先、そして予防策まで網羅的に解説します。読み終えれば、今すぐ何をすべきかが明確になり、無駄な出費や危険な行動を避けられます。
結論として、膨張バッテリーは「元に戻す」ことはできません。しかし、正しい知識があれば安全に対処でき、次の膨張を防ぐことも可能です。
バッテリー膨張を発見したら最初にやるべきこと
バッテリーの膨張に気づいたら、落ち着いて以下の手順で対処してください。
すぐに使用を中止して電源を切る
バッテリー膨張を確認したら、直ちに使用を中止してください。電源を切り、ACアダプターも取り外します。
膨張したバッテリーを搭載したまま使い続けると、内部の圧力がさらに高まり、発火や破裂のリスクが上がります。「まだ動くから」と使い続けることは避けましょう。
電源を切った後は、パソコン本体が熱を持っている場合は自然に冷めるまで待ちます。無理に冷却しようとして水をかけたり、冷蔵庫に入れたりすることは絶対にしないでください。
処分までの一時保管方法
膨張したバッテリー(またはバッテリーを取り外せない場合はパソコン本体)を処分するまでの間は、以下のポイントを守って保管してください。
📦 一時保管のポイント:
- 直射日光が当たらない涼しい場所に置く
- 燃えやすいもの(紙、布、段ボールなど)から離す
- 金属製の容器には入れない(ショートの原因になる)
- 衝撃や圧力を加えない
- 子どもやペットの手が届かない場所に置く
処分先が決まるまでの「つなぎ」として、風通しの良い玄関先や屋外の物置など、万が一の際にも被害が広がりにくい場所が理想です。
やってはいけない危険な行動(ガス抜き・穴あけ等)
膨張したバッテリーに対して、以下の行為は絶対にNGです。
⚠️ 危険な行為:
- バッテリーに穴を開けて「ガス抜き」をしようとする
- 膨らみを押して元に戻そうとする
- カッターや工具で分解しようとする
- 普通ゴミとして捨てる
- 火の中に投げ入れる
ネット上には「穴を開けてガスを抜けば直る」といった情報もありますが、これは非常に危険です。NITEの注意喚起によると、膨張したバッテリーに外力を加えたことで発火した事故が報告されています。
膨張したバッテリーは元には戻りません。必ず交換または適切な方法で処分してください。
バッテリー膨張の見分け方と確認ポイント
バッテリーの膨張は、外観の変化から気づけることが多いです。以下のサインを見逃さないようにしましょう。
外観でわかる膨張のサイン
バッテリー膨張が疑われる症状:
- キーボードやタッチパッドが浮き上がっている
- 底面カバーに隙間ができている
- パソコン本体がガタつく、平らな場所に置いても安定しない
- 特定のキーが押しにくくなった
- ディスプレイがしっかり閉まらない
膨張はバッテリーの位置によって症状が異なります。多くのノートパソコンではバッテリーがキーボードやタッチパッドの下にあるため、これらの部分が盛り上がることで気づくケースが多いです。
内部を開けずに確認する方法
パソコンを分解せずに膨張を確認する方法として、以下を試してください。
🔍 簡易チェック方法:
- 平らな机の上に置いて、本体が揺れないか確認
- キーボード中央部に定規を当て、両端に隙間ができていないか確認
- 底面を横から見て、膨らみや歪みがないか目視
また、WindowsのコマンドプロンプトでBattery Reportを生成すると、バッテリーの劣化状態を数値で確認できます。
✅ Battery Reportの確認手順:
- コマンドプロンプトを管理者権限で起動
powercfg /batteryreportと入力してEnter- 生成されたHTMLファイルを開き、「DESIGN CAPACITY」と「FULL CHARGE CAPACITY」を比較
FULL CHARGE CAPACITYがDESIGN CAPACITYの50%以下になっている場合、バッテリーはかなり劣化しており、膨張のリスクも高まっています。
バッテリーが膨張する原因
バッテリー膨張は「故障」ではなく、リチウムイオン電池の特性として起こりうる現象です。原因を理解しておくと、予防にも役立ちます。
経年劣化とリチウムイオン電池の特性
ノートパソコンに使われているリチウムイオン電池(リチウムイオンポリマー電池含む)は、充放電を繰り返すうちに内部で化学反応が進み、ガスが発生します。このガスが外に逃げられない構造のため、バッテリーが膨らむのです。
Dellの公式情報では、「リチウムイオンポリマーバッテリーの膨張は、すべての主要メーカーで使用されている業界標準であるこの技術の既知の特性」と説明されています。
つまり、膨張はどのメーカーのパソコンでも起こりうるものであり、使用年数が長くなるほどリスクは高まります。
膨張を早める使い方
以下のような使い方は、バッテリーの劣化と膨張を早める原因になります。
❌ バッテリーに負担をかける使い方:
- ACアダプターを常に接続したまま使い続ける(過充電状態)
- 高温環境(直射日光、車内、暖房器具の近く)での使用・放置
- 排熱が悪い環境(布団の上、膝の上など)での長時間使用
- 0%まで使い切ってから充電を繰り返す(過放電)
- 長期間使わずに放置(自然放電で過放電状態になる)
特に「充電しっぱなし」での使用は、バッテリーを常に満充電状態に置くことになり、劣化を早めます。
膨張したバッテリーは元に戻せるか
結論から言うと、一度膨張したバッテリーを元に戻すことはできません。
膨張は内部でガスが発生した結果であり、そのガスを安全に抜く方法はありません。押して平らにしようとしたり、穴を開けてガスを抜こうとしたりすると、内部でショートが起きて発火する危険があります。
膨張が確認されたバッテリーは、交換する以外の選択肢はないと考えてください。
膨張バッテリーの危険性|放置・使い続けるとどうなる?
「まだ使えるから」と膨張を放置すると、どのようなリスクがあるのでしょうか。
発火・爆発のリスクはあるのか
膨張したバッテリーは、内部の電極間でショートが起きやすい状態にあります。この状態で使用を続けたり、衝撃を加えたりすると、熱暴走を起こして発火・発煙する可能性があります。
NITEの事故データによると、リチウムイオン電池搭載製品の事故は5年間(2020〜2024年)で約1,860件報告されており、その約85%が火災事故に発展しています。事故は特に気温が上昇する6〜8月に増加する傾向があります。
ただし、膨張しているからといってすぐに爆発するわけではありません。慌てず、落ち着いて対処することが大切です。
パソコン本体への悪影響
膨張したバッテリーを放置すると、パソコン本体にも以下のような悪影響が及びます。
🔧 パソコン本体への影響:
- キーボードやタッチパッドの動作不良
- 液晶パネルへの圧力による画面の破損
- マザーボードや内部配線への圧迫
- 筐体(ケース)の変形・破損
- 電源ボタンが押せなくなる
膨張が進行すると、バッテリー以外のパーツも巻き添えで故障し、修理費用が膨らむことになります。
充電しっぱなしは火事の原因になるか
「充電しっぱなしで火事になる」という話を聞いたことがある方も多いでしょう。結論としては、正常な状態のバッテリーであれば、充電しっぱなしで直ちに発火することはありません。
現代のノートパソコンには過充電を防ぐ保護回路が搭載されており、満充電になると自動的に充電が止まる仕組みになっています。
ただし、以下の場合はリスクが高まります。
⚠️ 注意が必要なケース:
- バッテリーがすでに劣化・膨張している
- 非純正の粗悪な互換バッテリーを使用している
- 付属品以外のACアダプターを使用している
- 高温環境で充電している
劣化したバッテリーを搭載したまま充電を続けることは避けるべきです。
膨張したバッテリーの処分・廃棄方法
膨張したバッテリーは、通常のゴミとして捨てることはできません。適切な方法で処分しましょう。
メーカー回収の利用(推奨)
最も確実で安全な方法は、パソコンメーカーに回収を依頼することです。
各メーカーのサポート窓口に連絡すれば、回収方法や費用について案内を受けられます。メーカー修理に出す場合は、バッテリー交換と同時に古いバッテリーを引き取ってもらえることがほとんどです。
メーカーによっては、バッテリー単体の回収サービスを行っている場合もあります。まずは購入元のメーカーに問い合わせてみてください。
自治体への相談
メーカーでの回収が難しい場合は、お住まいの自治体に相談してください。
自治体によって対応は異なりますが、有害ごみとして回収したり、指定の処理業者を案内してくれたりする場合があります。「○○市 バッテリー 処分」などで検索すると、自治体のルールを確認できます。
⚠️ 注意: 自治体によっては「膨張したバッテリーは受け付けられない」というケースもあります。必ず事前に確認してください。
家電量販店では回収できない理由(JBRCの規定)
「家電量販店で電池の回収をしているから持っていこう」と考える方もいますが、膨張したバッテリーは家電量販店では回収できません。
家電量販店などで行われている小型充電式電池の回収は、JBRC(一般社団法人JBRC)という団体が運営しています。JBRCの規定では、以下のバッテリーは回収対象外とされています。
❌ JBRCで回収できないもの:
- 破損、膨張した電池
- 解体された電池パック
- 機器から取り出された電池(内蔵型)
- 水濡れ電池
- ハードケースに入っていないラミネートタイプの電池
膨張したバッテリーは「輸送中の発火リスクがある」という安全上の理由から、協力店での回収が認められていないのです。
バッテリー交換の方法と費用相場
膨張したバッテリーは交換が必要です。交換方法と費用の目安を解説します。
メーカー修理に依頼する場合
最も安心なのは、パソコンメーカーの修理サービスを利用する方法です。純正バッテリーを使用し、正しい手順で交換してもらえます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用相場 | 15,000円〜50,000円(機種による) |
| 修理期間 | 約1〜2週間 |
| メリット | 純正部品使用、作業品質が確実 |
| デメリット | 費用が高め、日数がかかる |
費用は「バッテリー部品代」+「技術料」+「送料」の合計になります。機種によって部品代が大きく異なるため、見積もりを取ることをおすすめします。
Dellの場合、Dell Inspironのバッテリー交換について別記事で詳しく解説しています。
パソコン修理専門店に依頼する場合
メーカー以外にも、パソコン修理専門店に依頼する方法があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用相場 | 10,000円〜40,000円(機種・店舗による) |
| 修理期間 | 即日〜1週間程度 |
| メリット | メーカーより安い場合がある、対応が早い |
| デメリット | 店舗によって技術力に差がある |
修理店を選ぶ際は、修理実績や口コミを確認し、信頼できる店舗を選びましょう。見積もりを複数の店舗で比較するのも有効です。
自分で交換できるケースと互換バッテリーの注意点
古いモデルの一部では、底面のロックを外すだけでバッテリーを取り外せる「脱着可能タイプ」があります。この場合、対応するバッテリーを購入すれば自分で交換できます。
一方、近年のノートパソコンはバッテリーが内蔵されている機種がほとんどです。内蔵型の場合、裏蓋を開けて分解する必要があり、作業難易度が高くなります。
また、**互換バッテリー(非純正品)**を使用する場合は注意が必要です。純正品より安価ですが、以下のリスクがあります。
⚠️ 互換バッテリーのリスク:
- 品質にばらつきがあり、すぐに劣化することがある
- 保護回路が不十分で発火リスクが高い製品もある
- 純正品と形状が微妙に異なり、取り付けられない場合がある
- 使用によりメーカー保証が無効になる可能性がある
NITEによると、非純正バッテリーによる火災事故は10年間(2014〜2023年)で235件報告されており、そのほとんどが火災に発展しています。
保証期間内なら無料になる?
購入から1年以内など保証期間内であれば、バッテリー膨張でも無償交換の対象になる場合があります。ただし、メーカーや購入時の保証内容によって対応は異なります。
📝 確認すべきポイント:
- 保証期間は残っているか(購入日から計算)
- バッテリーは保証対象に含まれているか
- 使用状況による免責事項に該当しないか
注意点として、バッテリーは「消耗品」として保証対象外になっているメーカーも多いです。保証書や購入時の規約を確認し、メーカーに問い合わせてみてください。
延長保証(有償オプション)に加入していた場合は、購入から3年程度までバッテリー膨張がサポート対象になることもあります。
修理にかかる期間の目安
修理にかかる日数は、依頼先と混雑状況によって異なります。
| 依頼先 | 目安期間 |
|---|---|
| メーカー修理(引き取り) | 1〜2週間 |
| メーカー修理(持ち込み) | 即日〜数日 |
| パソコン修理専門店 | 即日〜1週間 |
| 自分で交換 | 部品到着まで数日〜 |
メーカー修理は部品の取り寄せや検査工程があるため時間がかかりますが、修理専門店では在庫があれば即日対応してもらえることもあります。
交換と買い替え、どちらを選ぶべきか
バッテリー交換と本体の買い替え、どちらが得かは状況によって異なります。判断のポイントを解説します。
修理費用とパソコン本体の寿命で判断する
以下の基準を参考に判断してください。
🔧 バッテリー交換がおすすめなケース:
- パソコンの使用年数が3年以内
- バッテリー以外に不具合がない
- 交換費用が本体価格の1/3以下
- スペックに不満がない
🛒 買い替えがおすすめなケース:
- パソコンの使用年数が5年以上
- バッテリー以外にも劣化(動作が重い、ファンがうるさいなど)がある
- 交換費用が3万円を超える
- Windows 11非対応など、OSサポートの問題がある
例えば、購入から7年経ったパソコンに3万円かけてバッテリー交換しても、ストレージやマザーボードなど他のパーツがいつ故障するかわかりません。総合的に見て買い替えた方が良いケースも多いです。
修理前にデータバックアップを忘れずに
修理に出す前に、必ずデータのバックアップを取ってください。
メーカー修理では、作業内容によってはストレージが初期化されることがあります。また、修理中に何らかのトラブルでデータが消失するリスクもゼロではありません。
📂 バックアップ先の例:
- 外付けHDD・SSD
- USBメモリ
- クラウドストレージ(OneDrive、Google Driveなど)
バッテリー膨張でパソコンが起動できない場合は、データ復旧の専門業者に相談することも検討してください。
メーカー別のバッテリー膨張対応
主要メーカーの問い合わせ先と対応方針をまとめました。
HP
HPでは、バッテリー膨張について公式サポートページで詳しく解説しています。
📞 問い合わせ先: HP カスタマーサポート 🌐 サポートページ: HP公式サポート
HPの公式見解では、リチウムイオンポリマーバッテリーの膨張は「製品仕様の範囲内」とされていますが、膨張を確認したら使用を中止し、サポートに連絡することを推奨しています。HP Care Pack(延長保証)に加入している場合は、バッテリー膨張も最大3年間サポート対象となる場合があります。
Dell
Dellはバッテリー膨張に関する専用ページを設けており、対処法を詳しく解説しています。
📞 問い合わせ先: Dellテクニカルサポート 🌐 サポートページ: Dell公式サポート
Dellでは、膨張したバッテリーは「Dell認定技術者による交換」を推奨しています。自分で取り外した場合でも、膨張バッテリーは「輸送規制に従ってDellに返却するか、承認されたリサイクルセンターで廃棄する」よう案内しています。
NEC
NECは法人向け・個人向けでサポート窓口が分かれています。
📞 問い合わせ先:
- 個人向け:121コンタクトセンター
- 法人向け:NECフィールディング
NECのノートパソコンでもバッテリー膨張は起こりえます。内蔵バッテリータイプは自分での交換ができないため、サポート窓口に相談してください。
富士通
富士通もバッテリー交換は基本的にメーカー修理での対応となります。
📞 問い合わせ先: 富士通パーソナル製品に関するお問い合わせ窓口 🌐 サポートページ: 富士通公式サポート
バッテリーパック搭載モデルでセルフ交換が可能な場合は、オプション品として交換用バッテリーを購入できます。
dynabook
dynabookでは、公式FAQページでバッテリー膨張について説明しています。
📞 問い合わせ先: dynabook あんしんサポート 修理相談窓口 🌐 サポートページ: dynabook公式サポート
dynabookの公式見解では、バッテリー膨張は「リチウムポリマーバッテリーの特性によるもので、不具合ではない」としています。ただし、膨張したまま使用するとパソコン本体の故障につながるため、速やかな交換を推奨しています。
重要: dynabookでは、バッテリーパックの交換は保証期間内でも有料となります。
ASUS・Lenovo・mouse
その他の主要メーカーの対応も基本的に同様です。
ASUS
- 公式サポートページでバッテリーの取り扱いについて案内
- 膨張に気づいた場合はASUSコールセンターへ連絡
Lenovo
- Lenovo Vantageアプリでバッテリー状態を確認可能
- サポートサイトから修理申し込みが可能
- 保証期間内でも、裏蓋を開けると保証対象外になる場合あり
mouse
- 24時間365日対応のサポートセンターあり
- 国内生産のため修理対応が比較的早い
いずれのメーカーも、膨張したバッテリーの使用継続は推奨しておらず、早めの対処を呼びかけています。
バッテリー膨張を防ぐための対策
バッテリー膨張は完全に防ぐことはできませんが、リスクを下げることは可能です。
バッテリー寿命の目安(何年で交換?)
一般的に、ノートパソコンのバッテリー寿命は2〜5年、充電回数では300〜500サイクル程度と言われています。
| 使用頻度 | 寿命の目安 |
|---|---|
| 毎日充電 | 1.5〜2年 |
| 週2〜3回充電 | 3〜4年 |
| たまにしか使わない | 4〜5年 |
ただし、これはあくまで目安です。使用環境や充電習慣によって大きく変わります。
充電管理のポイント
バッテリーを長持ちさせるための充電習慣を身につけましょう。
✅ バッテリーに優しい使い方:
- 充電は20〜80%の範囲を維持するのが理想
- 100%まで充電したら早めにACアダプターを外す
- 0%まで使い切らない
- メーカー提供の「バッテリー保護モード」や「eco充電モード」を活用する
多くのメーカーは、バッテリーの充電上限を80%に抑える機能を提供しています。ACアダプターを繋ぎっぱなしで使うことが多い場合は、この機能を有効にしておくことをおすすめします。
🔧 メーカー別の充電管理機能:
- HP:HP Battery Care Function
- Dell:Dell Power Manager
- dynabook:eco充電モード
- Lenovo:Battery Conservation Mode
- ASUS:Battery Health Charging
使用・保管環境の注意点
バッテリーは熱に弱いという特性があります。以下の環境での使用・保管は避けてください。
❌ 避けるべき環境:
- 直射日光が当たる場所
- 車内(夏場は60℃以上になることも)
- 暖房器具の近く
- 布団やクッションの上での長時間使用(排熱が妨げられる)
長期間パソコンを使わない場合は、バッテリー残量を50%程度にしてから保管してください。満充電や0%の状態での長期保管は、劣化を早める原因になります。
よくある質問
- バッテリーが膨張したパソコンは売れる?
-
買取業者によっては、膨張バッテリー搭載のパソコンは買取不可、または大幅な減額となることがほとんどです。処分費用を請求されるケースもあります。
- 膨張したバッテリーを取り外せば使い続けられる?
-
ACアダプターを常時接続できる環境であれば、バッテリーなしでも動作します。ただし、停電や電源抜けで即座にシャットダウンするため、データ消失のリスクがあります。あくまで「つなぎ」としての使い方です。
- バッテリー膨張は保険の対象になる?
-
一般的な火災保険や家財保険では、バッテリー膨張自体は保険対象外です。ただし、膨張バッテリーが原因で火災が発生した場合は、火災保険の対象となる可能性があります。
- 膨張したバッテリーの処分費用はかかる?
-
メーカー修理でバッテリー交換する場合は、古いバッテリーの処分費用込みになっていることが多いです。自分で処分する場合は、自治体のルールを確認してください。
- MacBookのバッテリー膨張も同じ対処でいい?
-
基本的な対処法は同じですが、MacBookはAppleストアまたはApple正規サービスプロバイダでの修理が推奨されます。バッテリー交換費用は機種によって異なりますが、15,000円〜25,000円程度が目安です。
まとめ
ノートパソコンのバッテリー膨張は、リチウムイオン電池を使用している以上、どのメーカーの製品でも起こりうる現象です。膨張を発見したら、まず使用を中止して電源を切り、適切な方法で処分または交換することが大切です。
膨張したバッテリーは家電量販店では回収できないため、メーカーへの回収依頼か自治体への相談が必要になります。交換費用はメーカー修理で1.5万〜5万円、修理専門店で1万〜4万円が相場です。
バッテリー膨張を予防するには、充電管理(20〜80%を維持)と使用環境(高温を避ける)に気を配りましょう。メーカー提供のバッテリー保護機能を活用することも有効です。
パソコンの使用年数や修理費用を考慮し、交換か買い替えかを判断してください。修理に出す前には、必ずデータのバックアップを取ることをお忘れなく。
【参考情報】

