iPadでTeams会議中、資料を見せようとしたら自分の顔にグイッとズームされて戻ってしまう。少し姿勢を変えただけでカメラがガクガク動いて、相手にどう映っているか気になって会議どころではない――この厄介な挙動、Teamsの設定をいくら探しても見つからないのは当然です。原因はAppleの「センターフレーム」機能で、iPadOS側に設定があるからです。
本記事では、Apple公式サポートページの情報に基づき、iPad・iPhone 17・Macそれぞれの解除手順と、「オフにできない」「会議のたびに戻る」場合のトラブルシューティングまで解説します。読み終える頃には、カメラの動きを30秒で完全にコントロールできるようになります。実は、センターフレームをオフにしてもまだズームされるなら、もう一つ確認すべき設定があります。
カメラが勝手に動く・ズームされる原因は「センターフレーム」

センターフレーム(Center Stage)とは
センターフレームは、Appleが開発した自動フレーミング機能です。iPadやiPhoneの超広角フロントカメラで広い範囲を撮影し、機械学習で人物を検出して自動的にズーム・追尾します。ユーザーが動いても常にフレームの中央に収まるように画角が調整される仕組みで、デフォルトでオンになっています。
2021年発売のiPad Pro(M1チップ搭載)で初めて導入され、その後iPad Air、iPad(無印)、iPad miniにも順次搭載されました。2024年以降のMac(M4チップ搭載モデル)や、2025年9月発売のiPhone 17シリーズにも対応が広がっています。
Teams・Zoom・FaceTimeで勝手にズームされる理由
センターフレームはiPadOS・iOS側の機能であり、カメラを使用するアプリ全般で動作します。対応アプリにはMicrosoft Teams、Zoom、Google Meet、Webex、FaceTimeなどが含まれます。
ここで重要なのは、Teams側にはセンターフレームをオン・オフする設定項目がないという点です。「Teamsの設定を探してもセンターフレームが見つからない」という声がよく聞かれますが、これはTeams側の問題ではなく、iPadOS・iOS側で制御する仕様のためです。
センターフレームが会議の邪魔になるケース
センターフレームが便利な場面もありますが、以下のようなシーンでは逆効果になることがあります。
⚠️ 困るケースの例:
- ホワイトボードや資料を見せたいのに、顔にズームされてしまう
- 複数人で映っているとき、人の出入りで画角がガクガク動く
- プレゼン中に少し動くだけで画面が揺れ、視聴者が酔ってしまう
- オンライン面接で落ち着きがない印象を与えてしまう
こうした状況に心当たりがある方は、次のセクションの手順でセンターフレームをオフにすることで解決できます。
【iPad】センターフレームをオフにする方法
iPadでセンターフレームをオフにするには、コントロールセンターから一時的に変更する方法と、設定アプリから恒久的にオフにする方法があります。
iPadOS 17以降:コントロールセンターから解除する手順
iPadOS 17以降では、コントロールセンターのボタン名が以前の「ビデオエフェクト」から「〇〇コントロール」(例:「Teamsコントロール」「FaceTimeコントロール」)に変更されています。ボタン名の違いで「設定項目が見つからない」と感じるケースが多いため、注意が必要です。
📱 手順:
- Teams会議に参加し、カメラをオンにする
- 画面の右上から下にスワイプして、コントロールセンターを開く
- コントロールセンター上部の**「Teamsコントロール」**(または使用中のアプリ名+コントロール)をタップ
- 表示された追加コントロールで**「センターフレーム」をタップしてオフ**にする(アイコンの色が消えればオフ)
FaceTime通話中は、自分のビデオサムネール(小画面)をタップしてから「センターフレーム」ボタンをタップする方法でもオフにできます。
iPadOS 17以前:「エフェクト」ボタンから解除する手順
iPadOS 17以前の場合は、以下の手順で設定します。
📱 手順:
- Teams会議に参加し、カメラをオンにする
- カメラプレビュー画面に表示される**「エフェクト」ボタン**をタップ
- 「センターフレーム」をタップしてオフにする
設定アプリからセンターフレームを常時オフにする方法
会議のたびにコントロールセンターから設定するのが面倒な場合は、設定アプリから恒久的にオフにできます。この方法なら、すべてのビデオ通話アプリでセンターフレームが無効になります。
⚙️ iPadOSバージョン別の手順:
| iPadOSバージョン | 設定パス |
|---|---|
| iPadOS 18以降 | 「設定」→「アプリ」→「FaceTime」→ センターフレームをオフ |
| iPadOS 17以前 | 「設定」→「FaceTime」→ センターフレームをオフ |
iPadOS 18では設定アプリの構造が変わり、「アプリ」カテゴリの中にFaceTimeが格納されています。以前の「設定→FaceTime」や「設定→FaceTimeとビデオ」のパスでは見つからないため注意してください。
アプリごとにセンターフレームのオン・オフを切り替える方法(iPadOS 17以降)
「Teamsではオフにしたいけど、FaceTimeではオンのままにしたい」という場合は、アプリごとに個別設定できます。
⚙️ 手順:
- 「設定」→「アプリ」→「FaceTime」→「センターフレーム」をタップ(iPadOS 17以前は「設定」→「FaceTime」→「センターフレーム」)
- アプリ一覧が表示される
- 各アプリごとにオン・オフを設定
この機能を使えば、ビジネス用のTeamsはオフ、プライベート用のFaceTimeはオンといった使い分けが可能です。Zoomの自動フレーミングについても同様に気になる場合は、Zoomでカメラが勝手にズームする原因と解除方法で解説しています。
【iPhone 17・iPhone Air】センターフレームをオフにする方法
iPhone 17のセンターフレームはiPadと操作が異なる
iPhone 17シリーズ(2025年9月〜)とiPhone Airで、iPhoneとしては初めてセンターフレームに対応しました。ただし、iPadとは操作方法が異なる点が多いため、iPad向けの手順では解決しない場合があります。
iPadとの違いのポイント:
- 設定アプリにセンターフレームの項目が存在しない(iPadのように「設定→FaceTime」からオフにする方法が使えない)
- 利用シーン(FaceTime / Teams等のビデオ通話 / 写真撮影)ごとにオフにする方法が異なる
- iPhone 16以前のモデルにはセンターフレーム機能は搭載されていない
FaceTime通話中にオフにする手順
📱 手順:
- 自分のビデオサムネール(小画面)をタップ
- 「カメラエフェクト」をタップ
- 「センターフレーム」をタップしてオフ
Teams・Zoom等のビデオ通話中にオフにする手順
📱 手順:
- 画面の右上から下にスワイプして、コントロールセンターを開く
- 「ビデオエフェクト」をタップ
- 「センターフレーム」をタップしてオフ
写真撮影(自撮り)時にオフにする手順
iPhone 17ではフロントカメラでの自撮り撮影時にもセンターフレームが動作し、人物に合わせて自動的にズーム・回転します。
📱 手順:
- カメラアプリでフロントカメラに切り替え
- 画面上の「センターフレームボタン」をタップ
- 「自動ズーム」「自動回転」をそれぞれオフ
手動でズームやアスペクト比を変更すると、センターフレームは自動的にオフになります。
センターフレームをオフにできない場合の対処法
「手順どおりにやっても設定項目が見つからない」「オフにしても元に戻る」という場合は、以下のポイントを確認してください。
コントロールセンターに設定項目が表示されない
センターフレームの設定は、カメラが起動していないと表示されません。まずTeamsなどのビデオ通話アプリで会議を開始し、カメラをオンにしてからコントロールセンターを開いてください。
また、iPadOS 17以降ではコントロールセンターのボタン名が変更されています。「ビデオエフェクト」を探しても見つからない場合は、コントロールセンター上部に表示される「Teamsコントロール」や「FaceTimeコントロール」をタップしてください。この名称の違いが「設定項目が見つからない」報告の主な原因です。
iPadOS・iOSやアプリが古いバージョンのまま
iPadOSやiOS、Teamsアプリを最新バージョンに更新してください。バージョンによって設定項目の名称や表示位置が異なるため、古いバージョンでは本記事の手順と画面が一致しない場合があります。
🔄 確認手順:「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」
対応モデルではないiPad・iPhoneを使っている
センターフレームは超広角フロントカメラ搭載モデル限定の機能です。非対応モデルではそもそもこの問題は発生しません。お使いのデバイスが対応モデルかどうかは、記事後半の「センターフレーム対応モデル一覧」で確認してください。
会議のたびにセンターフレームがオンに戻る場合
コントロールセンターからの変更は一時的な場合があります。恒久的にオフにしたい場合は、設定アプリからアプリごとにオフにしてください(iPadの場合)。
それでも戻る場合の対処手順:
- 設定アプリからアプリごとにオフにする(前述の手順)
- iPadを再起動する
- 「設定」→「一般」→「転送またはiPadをリセット」→「リセット」→「すべての設定をリセット」を実行(データは消えません)
- 最終手段として、Teamsアプリを再インストールする
Teamsでカメラが映らない原因と対処法も合わせて確認すると、より幅広いトラブルに対応できます。
センターフレームをオフにしてもカメラが動く場合の原因切り分け
センターフレームをオフにしたのにまだカメラが動く・ズームされるように見える場合、センターフレーム以外に原因がある可能性があります。
🔍 切り分け手順:
- まずセンターフレームをオフにする → まだ動くなら次へ
- Teamsの「ビデオのフレーミング」設定を確認する(次セクションで解説)
- Zoomの「自動フレーミング」設定を確認する → Zoomでカメラが勝手にズームする原因と解除方法
- 外付けWebカメラの自動追尾機能(Logicool RightSight等)が動作していないか確認する
原因ごとに設定箇所が異なるため、1つずつ切り分けていくのが確実です。
Teamsの「ビデオのフレーミング」とセンターフレームの違い・両方オフにする方法
Teamsの「ビデオのフレーミング」とは
Teamsには映像を画面にフィットさせるために自動でトリミング(切り抜き)する機能があります。これはセンターフレームとは別物で、Teams側が映像をクロップして顔を中心に表示する処理です。
| 機能 | 制御する側 | 影響範囲 |
|---|---|---|
| センターフレーム | Apple(iPadOS / iOS) | カメラ自体が自動で動く・ズームする |
| Teamsの自動トリミング | Microsoft(Teams アプリ) | Teamsの表示画面上でビデオが切り抜かれる |
センターフレームをオフにしてもカメラがズームしているように見える場合、Teamsの自動トリミングが原因である可能性があります。
Teamsの自動トリミングをオフにする手順
Teamsでは、ビデオ映像がウィンドウに合わせて自動トリミングされるのがデフォルトの動作です。この設定を変更するには、ビデオの表示方法を「フレームに収める」に切り替えます。
💻 PC版(デスクトップ)の手順:
- 会議中に、自分または他の参加者のビデオを右クリック
- 「フレームに収める」を選択(トリミングが解除され、ビデオ全体が表示される)
元に戻したい場合は、同じ手順で「フレームを塗りつぶす」を選択します。
📱 iPad / モバイル版の手順:
- 会議中に、参加者のビデオを長押し
- 表示されたメニューから「フレームに収める」を選択
センターフレームとTeamsの自動トリミングを両方オフにすることで、カメラの不要な動きを完全に止められます。
センターフレームをオンのまま活用した方がいいケース
センターフレームは「邪魔な機能」と思われがちですが、活用できるシーンもあります。用途に応じて使い分けるのがおすすめです。
立ち歩きながらプレゼンする場合
ホワイトボードを使いながら説明するシーンでは、センターフレームが役立ちます。自分で画角を調整しなくても、カメラが自動的に追従してくれるため、プレゼンに集中できます。
複数人が順番に発言する会議
会議室で複数人がiPadの前に集まって参加する場合、発言者が変わると自動的に画角が調整されます。ただし、人の出入りが頻繁だと画面がガクガクするため、落ち着いた環境向けです。
1対1のカジュアルな通話
厳密な画角が求められない場面では、センターフレームをオンにしておくと便利です。多少動いても自分がフレームアウトしないため、リラックスして会話できます。
センターフレームと画質の関係
センターフレームをオンにすると画質は下がるのか
センターフレームは、超広角で撮影した映像から人物の部分を切り出してデジタルズームしています。そのため、わずかに画質が低下する場合があります。
| 設定 | 画角 | 画質への影響 |
|---|---|---|
| センターフレーム オン | 自動調整(ズーム・追尾) | デジタルズームによりやや低下 |
| センターフレーム オフ | 固定(超広角のまま) | 切り出しがないため若干向上 |
明るい環境であればほとんど気にならないレベルです。画質よりも画角の安定性を重視するならオフがおすすめです。
外付けWebカメラでセンターフレームを回避する方法
「設定を変更するのが面倒」「どうしてもセンターフレームの挙動が気になる」という場合は、外付けWebカメラを使う方法もあります。
USB-C接続のWebカメラを使う場合
iPadOS 17以降かつUSB-C端子搭載モデルでは、UVC(USB Video Class)対応のWebカメラを認識できます。外部カメラにはセンターフレーム機能がないため、完全な固定画角で撮影できます。
🔌 対応条件:
- iPadOS 17以降
- USB-C端子搭載モデル(Lightning端子は非対応)
- UVC対応のWebカメラ
外部カメラを使う際の注意点
⚠️ 注意:
- Teamsがカメラを認識しない場合は、iPadとアプリを再起動する
- 画質・マイク性能は外部カメラの仕様に依存する
- 持ち運びの手間が増える点は考慮が必要
外部カメラを使えば根本的にセンターフレーム問題を回避できますが、モバイル用途では利便性とのトレードオフになります。
MacでTeamsを使う場合のセンターフレーム解除方法
Mac内蔵カメラのセンターフレーム対応モデル
2024年以降のMac(M4チップ搭載モデル)では、内蔵カメラにもセンターフレームが搭載されています。
| モデル | 対応条件 |
|---|---|
| MacBook Pro | M4搭載(2024年以降) |
| MacBook Air | M4搭載(2025年以降) |
| iMac | M4搭載(2024年以降) |
| Apple Studio Display | 内蔵カメラ |
Mac側からセンターフレームをオフにする手順
💻 macOS Sonoma 14以降の手順:
- ビデオ通話アプリ(Teams等)を起動してカメラをオンにする
- メニューバーのビデオメニューで「センターフレーム」を選択してオフにする
💻 macOS Ventura 13以前の手順:
- メニューバーのコントロールセンターボタンをクリック
- 「ビデオエフェクト」→「センターフレーム」の順にクリックしてオフにする
iPadやiPhoneを連係カメラ(Continuity Camera)として使う場合
iPadやiPhoneをMacの外部カメラとして使う連係カメラでも、センターフレームは動作します。この場合、iPad・iPhone側のセンターフレーム機能がMac上のTeamsでも影響するため、Mac側のメニューバーからオフにしてください。
連係カメラでTeamsを使う際にカメラ映像の左右が反転する場合は、Teamsでカメラが反転する原因と直し方を参照してください。
センターフレーム対応モデル一覧
iPad
| モデル | 対応世代 |
|---|---|
| iPad Pro 12.9インチ | 第5世代(2021年)以降 |
| iPad Pro 11インチ | 第3世代(2021年)以降 |
| iPad Air | 第5世代(2022年)以降(M3モデル含む) |
| iPad(無印) | 第9世代(2021年)以降 |
| iPad mini | 第6世代(2021年)以降 |
iPhone
| モデル | 備考 |
|---|---|
| iPhone 17 / 17 Pro / 17 Pro Max | 2025年9月発売〜 |
| iPhone Air | 2025年発売〜 |
iPhone 16以前のモデルは非対応です(連係カメラ経由でMacのセンターフレームを利用する場合を除く)。
Mac
| モデル | 対応条件 |
|---|---|
| MacBook Pro | M4搭載(2024年以降)の内蔵カメラ |
| MacBook Air | M4搭載(2025年以降)の内蔵カメラ |
| iMac | M4搭載(2024年以降)の内蔵カメラ |
| Apple Studio Display | 内蔵カメラ |
| 上記以外のMac | iPhone・iPadの連係カメラ経由で利用可能 |
お使いのiPadの世代は「設定」→「一般」→「情報」の「機種名」で確認できます。
まとめ
iPadやiPhoneのカメラが会議中に勝手に動く原因は、Appleの**「センターフレーム」機能**です。デフォルトでオンになっており、TeamsなどのアプリではなくiPadOS・iOS側から設定する必要があります。
iPadでは設定アプリかコントロールセンターからオフにできます。iPadOS 17以降はコントロールセンターのボタン名が「〇〇コントロール」に変わっている点に注意してください。iPhone 17では設定アプリに項目がなく、利用シーンごとにアプリ内で解除します。
センターフレームをオフにしてもまだ動く場合は、**Teamsの自動トリミング(「フレームに収める」設定)**やZoomの自動フレーミングなど、アプリ側の設定も確認してください。会議のたびに戻る場合は設定アプリからアプリごとにオフにするのが確実です。
立ち歩きながらのプレゼンやカジュアルな通話など、用途によってはオンのまま活用した方が便利なケースもあるため、状況に応じて使い分けるのがおすすめです。
よくある質問(FAQ)
- ZoomやWebexでも同じ方法でオフにできる?
-
はい。センターフレームはiPadOS・iOS側の機能なので、Zoom、Webex、Google Meet、FaceTimeなど、すべてのビデオ通話アプリで同じ手順でオフにできます。Zoomの場合は別途「自動フレーミング」機能もあるため、Zoomでカメラが勝手にズームする原因と解除方法も確認してください。
- 画面共有中もセンターフレームは動作する?
-
カメラがオンになっていれば動作します。画面共有中にカメラをオフにすれば止まります。
- iPad以外でこの現象が起きるのはどのデバイス?
-
iPhone 17シリーズ、MacBook Pro(M4)、MacBook Air(M4)、iMac(M4)、Studio Displayでも動作します。本記事の各セクションでデバイス別の解除手順を解説しています。
- iPhone 17の設定アプリでセンターフレームをオフにできない
-
iPhone 17では設定アプリにセンターフレームの項目がありません。FaceTime中は自分のサムネールをタップ、Teams等ではコントロールセンターの「ビデオエフェクト」からオフにしてください。
【参考情報】

