「Inspiron 14 メモリ増設」で検索しても、モデル番号が多すぎて自分のPCに当てはまる情報がどれか分からない——そんな状況で手が止まっていませんか?
実は、Inspiron 14シリーズはモデルによってメモリ増設できるものとできないものが混在しています。この違いを知らずにメモリを購入してしまうと、取り付けられずに無駄な出費になることも。
この記事では、Dell公式マニュアルの情報をもとに、Inspiron 14の全9モデル(5405〜5445)のメモリ仕様を一覧化。増設可能なモデルの対応メモリと具体的な取り付け手順、増設できないモデルの代替策まで解説します。
読み終える頃には、自分のPCが増設できるか・どのメモリを買うべきか・どう作業すればいいかがすべて分かり、迷わず次のアクションに移れます。
結論を先にお伝えすると、5430と5435はオンボードメモリのため増設不可。それ以外のモデルは最大32GBまで増設可能です。まずは自分のモデル番号を確認することから始めましょう。
Dell Inspiron 14はメモリ増設できる?モデル別の対応状況
Inspiron 14シリーズは、モデルによってメモリの実装方式が異なります。SODIMMスロットを搭載したモデルは増設可能ですが、メモリがマザーボードに直付け(オンボード)されたモデルは増設できません。
メモリ増設が可能なモデル一覧
以下のモデルは2つのSODIMMスロットを搭載しており、最大32GBまで増設可能です。
| モデル | CPU | メモリ規格 | スロット数 | 最大容量 |
|---|---|---|---|---|
| 5445 | AMD Ryzen 8040 | DDR5-5600 | 2 | 32GB |
| 5440 | Intel Core(第13世代/Series 1) | DDR5-4400/5200 | 2 | 32GB |
| 5425 | AMD Ryzen 5000 | DDR4-3200 | 2 | 32GB |
| 5420 | Intel 第12世代 | DDR4-3200 / DDR5-4800 | 1〜2 | 24〜32GB |
| 5415 | AMD Ryzen 5000 | DDR4-3200 | 2 | 32GB |
| 5410 | Intel 第11世代 | DDR4-3200 | 2 | 32GB |
| 5405 | AMD Ryzen 4000 | DDR4-3200 | 2 | 32GB |
8GBモデルを購入した場合、1枚(1×8GB)で出荷されていることがあります。この場合、空きスロットにもう1枚追加するだけでデュアルチャネル化でき、メモリ帯域が向上します。
メモリ増設ができないモデル(オンボード固定)
以下のモデルはLPDDR(低電力メモリ)がマザーボードに直接はんだ付けされており、ユーザーによる増設は不可能です。
| モデル | CPU | メモリ規格 | 最大容量(固定) |
|---|---|---|---|
| 5430 | Intel 第13世代 | LPDDR5-4800 | 16GB |
| 5435 | AMD Ryzen 7030 | LPDDR4x-4266 | 16GB |
これらのモデルは薄型軽量化を重視した設計のため、購入時に選択したメモリ容量から変更できません。16GB以上が必要な場合は、別モデルへの買い替えを検討してください。
自分のモデル番号を確認する方法
モデル番号の確認方法:
- 📍 本体底面のラベル:「Model」または「Regulatory Model」の欄に記載
- 📍 Windowsの設定:設定 → システム → バージョン情報 → デバイスの仕様
- 📍 Dell SupportAssist:プリインストールされているアプリで確認可能
モデル番号は「Inspiron 14 5445」のように4桁の数字で表記されます。この数字でメモリ仕様が決まるため、必ず確認してから作業を進めてください。
Inspiron 14のメモリ仕様と選び方
増設可能なモデルであることを確認したら、次は対応するメモリ規格を把握しましょう。規格が合わないメモリは物理的に装着できないか、装着できても動作しません。
モデル別のメモリ規格・最大容量一覧
メモリ選びで確認すべき項目:
| モデル | メモリ規格 | 動作速度 | 最大容量 | 推奨構成 |
|---|---|---|---|---|
| 5445 | DDR5 SODIMM | 5600 MT/s | 32GB | 16GB×2 |
| 5440 | DDR5 SODIMM | 4400〜5200 MT/s | 32GB | 16GB×2 |
| 5425 | DDR4 SODIMM | 3200 MT/s | 32GB | 16GB×2 |
| 5420 | DDR4 or DDR5 SODIMM | 3200〜4800 MT/s | 24〜32GB | モデルにより異なる |
| 5415 | DDR4 SODIMM | 3200 MT/s | 32GB | 16GB×2 |
| 5410 | DDR4 SODIMM | 3200 MT/s | 32GB | 16GB×2 |
| 5405 | DDR4 SODIMM | 3200 MT/s | 32GB | 16GB×2 |
⚠️ 注意:DDR4とDDR5は互換性がありません。形状が異なるため、誤って購入しても物理的に装着できません。自分のモデルがどちらの規格か、必ず確認してください。
増設用メモリを選ぶときのポイント
メモリ選びのチェックポイント:
- ✅ 規格の一致:DDR4かDDR5か、動作速度(MT/s)が対応しているか
- ✅ 形状:ノートPC用の「SODIMM」であること(デスクトップ用DIMMは不可)
- ✅ 容量:最大容量(32GB)を超えないこと
- ✅ デュアルチャネル:同容量・同規格のメモリ2枚で構成すると性能向上
信頼性の高いメモリメーカー:
- Crucial(Micron)
- Kingston
- Samsung
- SK hynix
- Corsair
特にCrucialはメモリアドバイザーツールを提供しており、PCのモデル名を入力するだけで対応メモリを検索できます。
Dell Inspiron 14 メモリ増設の手順
ここからは実際の増設作業を解説します。基本的な流れは全モデル共通ですが、筐体の素材(アルミ/プラスチック)によって裏蓋の外し方が若干異なります。
作業前の準備と注意事項
🔧 用意するもの:
- プラスドライバー(#1サイズ推奨)
- プラスチック製のヘラまたはスパッジャー(裏蓋を外す際に使用)
- 静電気防止用リストバンド(推奨)
⚠️ 作業前の注意:
- 電源を切り、ACアダプタを抜く
- 15秒以上電源ボタンを長押しして残留電力を放電
- 静電気でパーツが故障する可能性があるため、金属に触れて体の静電気を逃がす
サービスモードの有効化(5440/5445など新しいモデル)
5440や5445などの新しいモデルでは、内部作業の前にBIOSでサービスモードを有効化する必要があります。これはバッテリー接続を安全に無効化するための機能です。
サービスモード有効化の手順:
- PCを再起動し、Dellロゴが表示されたらF2キーを連打してBIOSに入る
- 「Service」または「Service Mode」の項目を探す
- 「Service Mode」を有効化して設定を保存
- PCが自動的にシャットダウンする
- この状態で裏蓋を開けて作業を行う
作業完了後、PCを起動すると自動的にサービスモードは解除されます。
裏蓋の外し方
裏蓋を固定しているネジの数と位置はモデルによって異なりますが、基本的な手順は共通です。
裏蓋取り外しの手順:
- PCを裏返す:ヒンジ側が奥になるように置く
- ネジを外す:底面のネジをすべて外す(5〜8本程度)
- ツメを外す:プラスチックのヘラを隙間に差し込み、周囲のツメを外していく
- 裏蓋を持ち上げる:ヒンジ側から持ち上げると外しやすい
⚠️ 筐体素材による違い:
| 筐体素材 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| アルミ | 剛性が高く、ツメがしっかりはまっている | 無理に力を入れると曲がる可能性あり |
| プラスチック | ツメが柔らかい | 折れやすいので慎重に作業する |
5440/5445は購入時の構成によってアルミ筐体とプラスチック筐体の両方が存在します。自分のPCがどちらか分からない場合は、少しずつ力を加えながら慎重に作業してください。
メモリの取り付け方
裏蓋を外すと、マザーボードが見えます。メモリスロットは通常、中央付近または手前側に配置されています。
メモリ取り付けの手順:
- メモリスロットの位置を確認:2つのスロットが並んでいる
- 既存メモリの確認:1枚だけ装着されている場合は空きスロットに追加
- メモリを斜めに挿入:切り欠きの位置を合わせ、約30度の角度でスロットに差し込む
- メモリを押し下げる:カチッと音がするまで押し下げ、両側のラッチで固定される
- 固定を確認:メモリが水平になり、ラッチがしっかりはまっていることを確認
⚠️ よくある失敗:
- 切り欠きの位置を確認せずに無理に押し込む → コネクタが破損する
- 斜めのまま押し込む → ラッチが正しくはまらない
- 静電気対策を怠る → メモリやマザーボードが故障する
増設後の動作確認
メモリを取り付けたら、裏蓋を閉じる前に動作確認を行いましょう。
動作確認の手順:
- 電源を入れる:正常に起動するか確認
- BIOSで確認:起動時にF2を押してBIOSに入り、「System Information」でメモリ容量を確認
- Windowsで確認:設定 → システム → バージョン情報 → 「実装RAM」の項目
認識されるメモリ容量が増設後の合計値(例:8GB→16GBや16GB→32GB)になっていれば成功です。
確認が終わったら、裏蓋を戻してネジを締め直してください。
メモリ増設できないモデルの代替策
Inspiron 14 5430/5435を使っていて「もっとメモリが欲しい」と感じている場合、以下の対策を検討してください。
外付けストレージやクラウドの活用
メモリ不足の症状(動作が遅い、アプリが落ちる)は、実際にはストレージの空き容量不足が原因であることも多いです。
メモリ以外で試せる対策:
- 📁 不要ファイルの削除:ダウンロードフォルダや一時ファイルを整理
- 📁 外付けSSD/HDDの活用:大容量データを外部に移動
- 📁 クラウドストレージ:OneDrive、Google Driveで写真・動画を保存
- 📁 スタートアップアプリの見直し:不要なアプリの自動起動を無効化
これらの対策で改善しない場合は、16GB以上のメモリを搭載したモデルへの買い替えを検討する必要があります。
買い替え・下取りの検討
メモリ増設ができないモデルで、どうしても容量が足りない場合は買い替えが現実的な選択肢です。
買い替え時のポイント:
- ✅ 次に購入するPCはメモリ増設可能なモデル(5440, 5445など)を選ぶ
- ✅ または、最初から16GB以上のメモリを搭載した構成で購入する
- ✅ Dellの下取りサービスを利用すると、古いPCを引き取ってもらえる
Dellの下取り・買取サービスでは、不要になったPCを査定・買取してもらえます。新しいPC購入時の資金に充てることも可能です。
よくある質問(FAQ)
- Inspiron 14は64GBまで増設できる?
-
公式仕様では最大32GBです。64GB(32GB×2)は公式にはサポートされておらず、動作保証がありません。安定性を重視するなら16GB×2(32GB)までにしておくのが無難です。
- メモリを1枚だけ交換・追加しても大丈夫?
-
可能です。ただし、デュアルチャネルの恩恵を受けるには同容量・同規格のメモリ2枚構成が理想的です。1枚だけ追加する場合は、既存メモリと同じ規格・速度のものを選んでください。
- 増設後にメモリが認識されない場合は?
-
以下を確認してください。まずメモリがスロットにしっかり装着されているか(ラッチが閉じているか)。次にメモリ規格が正しいか(DDR4/DDR5の間違いはないか)。それでも認識されない場合は、メモリの初期不良の可能性があります。
- メモリ増設で保証は無効になる?
-
Dellの標準保証では、ユーザーによるメモリ増設は保証対象外の作業として扱われることがあります。増設作業中に他のパーツを破損した場合、修理費用が自己負担になる可能性があります。心配な場合は、購入店やDellサポートに事前確認することをおすすめします。
まとめ
Dell Inspiron 14のメモリ増設は、モデルによって可否が分かれることを理解しておくことが重要です。
5445、5440、5425、5420、5415、5410、5405はSODIMMスロット搭載で最大32GBまで増設可能。一方、5430と5435はオンボードメモリのため増設不可です。
増設可能なモデルの場合、DDR4/DDR5の規格を確認し、対応するSODIMMメモリを購入すれば、プラスドライバーと30分程度の作業時間で増設できます。作業前のサービスモード有効化や静電気対策を忘れずに行ってください。
【参考情報】

