iPadでTeams会議中、自分の顔が勝手にズームされたり、動くたびにカメラが追いかけてきたりして、相手にどう映っているか気になったことはありませんか? 📹
資料を手に持って説明しようとしたら顔にフォーカスが戻ってしまう。少し姿勢を変えただけでカメラがグイッと動く。「なんでこんな余計なことを…」と思いながらも、設定をどう変えればいいかわからず、そのまま会議を続けている方も多いはずです。
この現象の原因は、Appleの「センターフレーム」機能。iPadが自動で人物を追尾する便利機能ですが、ビジネス会議では逆効果になることも。そしてこれはTeamsアプリ側ではなく、iPad側の設定で解決できます。
本記事では、Apple公式情報に基づき、センターフレームをオフにする3つの方法(コントロールセンター・エフェクトボタン・設定アプリ)を図解で解説。「オフにできない」「会議のたびに戻る」といったトラブルの対処法や、逆にオンのままが便利なケースまで網羅しています。
読み終える頃には、iPadのカメラを完全にコントロールできるようになります。実は、設定は30秒で完了します。
カメラが勝手に動く原因は「センターフレーム」

センターフレームとは?
センターフレーム(Center Stage) は、Appleが開発した自動フレーミング機能です。iPadの超広角フロントカメラで広い範囲を撮影し、顔を検出して自動的にズーム・追尾することで、ユーザーを常にフレームの中央に収めます。
センターフレームの特徴:
- 🎥 超広角カメラ(122度)の映像から顔を検出
- 🎥 機械学習で人物を追跡し、自動でズーム・パン
- 🎥 複数人がフレームインすると全員を収めるよう画角を調整
- 🎥 デフォルトでオンになっている
2021年発売のiPad Pro(M1チップ搭載)で初めて導入され、その後、iPad AirやiPad(無印)、iPad miniにも順次搭載されました。
なぜTeams会議で勝手にズームされるのか
センターフレームはiPad OS側の機能であり、カメラを使用するアプリ全般で動作します。
対応しているアプリの例:
- Microsoft Teams
- Zoom
- Google Meet
- Webex
- FaceTime
重要なポイントとして、Teams側にはセンターフレームをオン・オフする設定項目がありません。この機能を制御するには、iPad OSの設定から操作する必要があります。
センターフレームをオンにすると画質は落ちる?
センターフレームは、超広角で撮影した映像から顔の部分を切り出してデジタルズームしています。そのため、わずかに画質が低下する場合があります。
| 設定 | 画角 | 画質への影響 |
|---|---|---|
| センターフレーム オン | 自動調整(ズーム・追尾) | デジタルズームによりやや低下 |
| センターフレーム オフ | 固定(超広角のまま) | 切り出しがないため若干向上 |
ただし、明るい環境であればほとんど気にならないレベルです。画質より画角の安定性を重視するなら、オフにすることをおすすめします。
センターフレームが会議の邪魔になる具体的なケース
センターフレームが便利な場面もありますが、以下のようなシーンでは逆効果になることがあります。
困るケースの例:
- ⚠️ ホワイトボードや資料を見せたいのに、顔にズームされてしまう
- ⚠️ 複数人で映っているとき、人の出入りで画角がガクガク動く
- ⚠️ プレゼン中に少し動くだけで画面が揺れて、視聴者が酔ってしまう
- ⚠️ オンライン面接で、落ち着きがない印象を与えてしまう
- ⚠️ 固定位置で話しているのに、無駄にズームイン・アウトする
こうした状況に心当たりがある方は、センターフレームをオフにすることで解決できます。
【図解】Teamsでカメラ自動追尾をオフにする手順
センターフレームをオフにする方法は、iPadOSのバージョンによって異なります。
iPadOS 18以降:コントロールセンターから
最新のiPadOS 18以降では、コントロールセンターから簡単に設定できます。
📱 手順:
- Teams会議に参加し、カメラをオンにする
- 画面の右上から下にスワイプして、コントロールセンターを開く
- 「ビデオエフェクト」 をタップ
- 「センターフレーム」 をタップしてオフにする(アイコンの色が消えればオフ)
iPadOS 17以前:「エフェクト」ボタンから
iPadOS 17以前の場合は、以下の手順で設定します。
📱 手順:
- Teams会議に参加し、カメラをオンにする
- カメラプレビュー画面の左上または右上に表示される**「エフェクト」ボタン**をタップ
- 「センターフレーム」 をタップしてオフにする
iPadOS 17以降では、「〇〇コントロール」(例:Teamsコントロール)という名称で表示される場合もあります。
Teams側のカメラ設定を確認する
Teamsアプリ内にもカメラ関連の設定がありますが、センターフレームのオン・オフ設定はありません。
Teamsの設定で確認できる項目:
- ✅ 使用するカメラの選択(前面カメラ/背面カメラ)
- ✅ ビデオの明るさ調整
- ❌ センターフレームのオン・オフ(設定項目なし)
「Teamsの設定を探してもセンターフレームが見つからない」という声がよくありますが、これはTeams側の問題ではなく、iPad OS側で制御する仕様のためです。
設定アプリからセンターフレームを常時オフにする方法
会議のたびにコントロールセンターから設定するのが面倒な場合は、設定アプリから恒久的にオフにできます。
会議のたびに設定するのが面倒な場合
⚙️ 手順:
- iPadの**「設定」アプリ**を開く
- 「FaceTimeとビデオ」(または「FaceTime」)をタップ
- 「センターフレーム」 をオフにする
この設定を行うと、すべてのビデオ通話アプリでセンターフレームが無効になります。
アプリごとにセンターフレームを管理する(iPadOS 17以降)
「Teamsではオフにしたいけど、FaceTimeではオンのままにしたい」という場合は、アプリごとに個別設定できます。
⚙️ 手順:
- 「設定」→「FaceTimeとビデオ」→「センターフレーム」をタップ
- アプリ一覧が表示される
- 各アプリごとにオン・オフを設定
この機能を使えば、ビジネス用のTeamsはオフ、プライベート用のFaceTimeはオンといった使い分けが可能です。
センターフレームをオフにできない場合の対処法
「手順どおりにやっても設定項目が見つからない」という場合は、以下のポイントを確認してください。
ビデオ通話中でないと設定項目が表示されない
センターフレームの設定は、カメラが起動していないと表示されません。
🔍 確認ポイント:
- Teams会議に参加している状態か
- カメラがオンになっているか
- コントロールセンターに「ビデオエフェクト」が表示されているか
まずTeams会議を開始して、カメラをオンにしてから設定を試してください。
iPadOSまたはTeamsアプリが古い
センターフレームはiPadOS 14.5以降で利用可能になった機能です。
🔄 確認すべきこと:
- iPadOSを最新バージョンにアップデートする
- Teamsアプリも最新版に更新する
- 設定 → 一般 → ソフトウェアアップデート で確認
古いバージョンでは、設定項目の表示位置や名称が異なる場合があります。
対応していないiPadモデルを使っている
センターフレームは超広角フロントカメラを搭載したモデルでのみ利用できます。非対応モデルではそもそもこの問題は発生しません。
お使いのiPadが対応モデルかどうかは、記事後半の「対応モデル一覧」で確認してください。
会議のたびにオンに戻ってしまう場合の恒久対策
「コントロールセンターからオフにしても、次の会議ではまたオンに戻っている」という場合は、設定が一時的にしか反映されていない可能性があります。
🛠️ 対処法:
- 設定アプリからアプリごとにオフにする(前述の手順)
- それでも戻る場合は、iPadを再起動する
- 改善しない場合は「設定 → 一般 → 転送またはiPadをリセット → リセット → すべての設定をリセット」を実行(データは消えません)
- 最終手段として、Teamsアプリを再インストールする
センターフレームをオンのまま使った方がいいケース
センターフレームは「邪魔な機能」と思われがちですが、活用できるシーンもあります。無条件でオフにするのではなく、用途に応じて使い分けるのがおすすめです。
立ち歩きながらプレゼンする場合
ホワイトボードを使いながら説明するシーンでは、センターフレームが役立ちます。自分で画角を調整しなくても、カメラが自動的に追従してくれるため、プレゼンに集中できます。
複数人が順番に発言する場合
会議室で複数人がiPadの前に集まって参加する場合、発言者が変わると自動的に画角が調整されます。ただし、人の出入りが頻繁だと画面がガクガクするので、落ち着いた環境向けです。
1対1のカジュアルな通話
厳密な画角が求められない場面では、センターフレームをオンにしておくと便利です。多少動いても自分がフレームアウトしないため、リラックスして会話できます。
外付けWebカメラを使えばセンターフレームを回避できる?
「設定を変更するのが面倒」「どうしてもセンターフレームの挙動が気になる」という場合は、外付けWebカメラを使う方法もあります。
USB-C接続のWebカメラを使う場合
iPadがUVC(USB Video Class)カメラに対応していれば、外部Webカメラを認識できます。外部カメラにはセンターフレーム機能がないため、完全に固定画角で撮影できます。
対応条件:
- iPadOS 17以降
- USB-C端子搭載モデル(Lightning端子は非対応)
- UVC対応のWebカメラ
外部カメラを使う際の注意点
⚠️ 注意:
- Teamsアプリがカメラを認識しない場合は、iPadとアプリを再起動
- 「設定 → FaceTimeとビデオ」で使用カメラを選択できる場合がある
- 画質・マイク性能は外部カメラの仕様に依存する
外部カメラを使えば根本的にセンターフレーム問題を回避できますが、持ち運びの手間が増える点は考慮が必要です。
iPadをMacのカメラとして使う場合(連係カメラ)
iPadをMacの外部カメラとして使う**「連係カメラ(Continuity Camera)」**でも、センターフレームは動作します。
連係カメラ使用時のセンターフレーム
連係カメラとは、iPhoneやiPadをMacのWebカメラとして利用できる機能です。この場合、iPad側のセンターフレーム機能が有効になり、Mac上のTeamsでもカメラが自動追尾します。
Mac側からセンターフレームをオフにする方法
連係カメラ使用時は、Mac側からもセンターフレームを制御できます。
💻 手順(macOS Sonoma 14以降):
- Macの画面上部メニューバーにあるコントロールセンターを開く
- 「ビデオエフェクト」 をクリック
- 「センターフレーム」 をクリックしてオフにする
macOS Ventura 13以前の場合は、メニューバーのコントロールセンターボタン → ビデオエフェクト → センターフレームの順で設定します。
センターフレーム対応のiPadモデル一覧
センターフレームは、超広角フロントカメラを搭載した以下のiPadで利用できます。
| モデル | 対応世代 |
|---|---|
| iPad Pro 12.9インチ | 第5世代(2021年)以降 |
| iPad Pro 11インチ | 第3世代(2021年)以降 |
| iPad Air | 第5世代(2022年)以降 |
| iPad(無印) | 第9世代(2021年)以降 |
| iPad mini | 第6世代(2021年)以降 |
お使いのiPadの世代は、「設定 → 一般 → 情報」の「機種名」で確認できます。上記より古いモデルを使用している場合、センターフレーム機能は搭載されていないため、カメラが勝手に動く原因は別にある可能性があります。
よくある質問(FAQ)
- ZoomやWebexでも同じ方法でオフにできる?
-
はい。センターフレームはiPad OS側の機能なので、Zoom、Webex、Google Meet、FaceTimeなど、すべてのビデオ通話アプリで同じ手順でオフにできます。
- 会議のたびに設定が戻ってしまう
-
設定アプリからアプリごとにオフに設定すれば、次回以降も維持されます。コントロールセンターからの変更は一時的な場合があるため、恒久的にオフにしたい場合は設定アプリを使ってください。
- MacでTeamsを使っているときも同じ現象が起きる?
-
MacBook Pro(2024年以降)やMacBook Air(2025年以降)の内蔵カメラ、およびStudio Displayにもセンターフレーム機能があります。システム設定 → コントロールセンター → ビデオエフェクトからオフにできます。
- センターフレームをオフにしても、まだ勝手にズームされる
-
Teamsには別途「ビデオのフレーミング」という機能があります。これはTeamsアプリ側の機能で、センターフレームとは別物です。Teamsの設定 → ビデオ効果で確認してください。
- 画面共有中もセンターフレームは動作する?
-
カメラがオンになっていれば動作します。画面共有中にカメラをオフにすれば止まります。
- iPad以外(iPhoneなど)でも同じ現象は起きる?
-
iPhoneの通常使用では、ビデオ通話時のセンターフレーム機能はありません。ただし、iPhoneをMacの外部カメラとして使う連係カメラ使用時には、Mac側でセンターフレームが有効になる場合があります。
まとめ
iPadでTeams会議中にカメラが勝手に動くのは、Appleの**「センターフレーム」機能が原因です。この機能はデフォルトでオンになっており、Teams側ではなくiPad OS側から設定**する必要があります。
オフにする方法は、コントロールセンターから一時的に変更する方法と、設定アプリから恒久的にオフにする方法の2種類があります。会議のたびに設定が戻ってしまう場合は、設定アプリからアプリごとにオフにしてください。
一方で、立ち歩きながらのプレゼンや、カジュアルな通話ではセンターフレームが便利な場面もあります。用途に応じて使い分けるのがおすすめです。

