OneDriveを使っていると、タスクバーのアイコンに赤いバツマーク(×)が表示され、ファイルが同期されないトラブルに遭遇することがあります。「さっき保存したファイルがスマホで見られない」「同期の問題がありますと表示されたまま消えない」といった状況は、仕事や日常の作業に支障をきたします。
この記事では、OneDriveの同期エラーが発生する主な原因と具体的な対処法を症状別に解説します。基本的な対処から、よくある「アイテムへのアクセス許可がありません」エラーの解決方法、最終手段のリセット・再インストールまで順を追って説明するので、該当する箇所から試してみてください。
OneDrive同期エラーの症状を確認する
まず、現在発生している症状を正確に把握することが解決への近道です。タスクバーにあるOneDriveのアイコンを確認し、どのような状態になっているかチェックしましょう。
OneDriveの同期状態アイコンの意味
OneDriveのアイコンや、エクスプローラー内のファイルに表示されるマークには、それぞれ意味があります。
| アイコン | 状態 | 意味 |
|---|---|---|
| ✓(緑のチェック) | 同期完了 | ファイルがクラウドと同期済み |
| ↻(青い矢印) | 同期中 | 現在同期処理を実行中 |
| ☁(雲のマーク) | オンラインのみ | クラウドにあり、PCには保存されていない |
| ×(赤いバツ) | 同期エラー | 同期に失敗している |
| ⏸(一時停止) | 同期停止中 | 同期が一時停止されている |
タスクバーのOneDriveアイコンに赤いバツマークが表示されている場合、何らかの理由で同期が正常に行われていません。アイコンをクリックすると、エラーの詳細を確認できます。
赤いバツマーク(×)が表示されている場合
赤いバツマークは、OneDriveが同期エラーを検出していることを示します。
🔍 確認手順:
- タスクバーのOneDriveアイコン(雲のマーク)をクリック
- 「○件の同期の問題があります」と表示されたらクリック
- エラーが発生しているファイルと原因が一覧で表示される
表示されるエラーメッセージによって対処法が異なるため、まずはどのようなエラーが出ているか確認してください。
同期保留中(青い矢印)のまま進まない場合
ファイルやフォルダに青い矢印(同期中マーク)がついたまま、いつまで経っても同期が完了しない場合があります。
📋 主な原因:
- 大容量ファイルのアップロード中
- インターネット接続が不安定
- ファイルが別のアプリで開かれている
- 非表示ファイル(.tmpファイルなど)が同期を妨げている
同期保留中の状態が長時間続く場合は、OneDriveの設定画面から「同期の一時停止」→「再開」を試すと解消することがあります。
一部のファイルだけ同期されない場合
特定のファイルやフォルダだけが同期されず、他は正常に動作している場合は、そのファイル自体に問題がある可能性が高いです。ファイル名に使用できない文字が含まれている、パスが長すぎる、ファイルサイズが大きすぎるといった原因が考えられます。
OneDriveが同期されない主な原因
OneDriveの同期エラーには、いくつかの代表的な原因があります。自分の状況に当てはまるものがないか確認してみてください。
ストレージ容量の不足
OneDriveの空き容量が不足していると、新しいファイルを同期できません。OneDriveの無料プランでは5GBまで利用可能ですが、写真や動画を多く保存していると、すぐに上限に達します。
空き容量は、OneDriveの設定画面で確認できます。容量不足の場合は、不要なファイルを削除するか、有料プランへのアップグレードを検討してください。
インターネット接続の問題
OneDriveはクラウドサービスのため、インターネット接続が必要です。Wi-Fiが不安定、モバイルデータ通信に切り替わっている、VPN接続が干渉しているといった場合、同期が止まることがあります。
他のWebサイトに正常にアクセスできるか確認し、問題があればルーターの再起動やネットワーク接続のリセットを試してください。
ファイル名・パスがOneDriveの制限に抵触している
OneDriveには、同期できるファイル名やパスに制限があります。禁止文字を含むファイル名、長すぎるパス、特定の予約語を使ったファイル名は同期に失敗します。詳細は後述の「OneDriveで同期できないファイルの条件」で解説します。
アプリやファイルが使用中
Excel、Word、その他のアプリでファイルを開いている間は、そのファイルの同期が保留されます。これは正常な動作であり、ファイルを保存してアプリを閉じれば自動的に同期が再開されます。
ただし、アプリがバックグラウンドでファイルをロックしている場合、意図せず同期が止まることがあります。
セキュリティソフトやファイアウォールの干渉
ウイルス対策ソフトやファイアウォールが、OneDriveの通信を誤ってブロックしている場合があります。特に、サードパーティ製のセキュリティソフトを使用している環境で発生しやすい問題です。
一時的にセキュリティソフトを無効にして同期できるか確認し、問題が解消すれば除外設定にOneDriveを追加してください。
OneDriveのバージョンが古い
OneDriveのバージョンが古いと、エラーが発生しやすくなります。Windows Updateを実行すると、OneDriveも自動的に更新されるため、まずはWindowsを最新の状態にしてください。
OneDriveで同期できないファイルの条件
OneDriveには、同期できるファイルに関するいくつかの制限があります。これらに該当するファイルは同期に失敗するため、事前に確認しておきましょう。
使用できない文字・記号の一覧
ファイル名やフォルダ名に以下の文字が含まれていると、OneDriveで同期できません。
📛 使用禁止の文字:
" * : < > ? / \ |#(一部の組織では使用不可)%(一部の組織では使用不可)
📛 使用できないファイル名・フォルダ名:
.lockCON, PRN, AUX, NULCOM0 〜 COM9LPT0 〜 LPT9_vti_desktop.ini~$で始まるファイル名(Officeの一時ファイル)
また、スペースで始まる・終わるファイル名や、ピリオド(.)で終わるファイル名も同期エラーの原因になります。
ファイルパスの長さ制限(400文字)
OneDriveでは、ファイルパス全体(フォルダ階層+ファイル名)が400文字以内である必要があります。深い階層にファイルを保存したり、長いフォルダ名を使用すると、この制限に引っかかることがあります。
⚠️ 注意点:
- Windowsエクスプローラーの制限(256文字)も適用される
- 日本語のフォルダ名は1文字で複数バイトを消費する場合がある
パスが長すぎる場合は、フォルダ名を短くするか、階層を浅くすることで解決できます。
ファイルサイズの上限(250GB)
OneDriveで同期できるファイルサイズの上限は250GBです(デスクトップアプリ使用時)。Webブラウザからのアップロードでは、最新ブラウザで250GB、古いブラウザでは300MBまでに制限されます。
大容量ファイルを扱う場合は、デスクトップアプリを使用してください。
OneDrive同期エラーの基本的な対処法
多くの同期エラーは、以下の基本的な対処法で解決できます。順番に試してみてください。
OneDriveを再起動する
まず試すべきは、OneDriveの再起動です。一時的な不具合であれば、これだけで解消することがあります。
🔧 手順:
- タスクバーのOneDriveアイコンを右クリック
- 「OneDriveを閉じる」をクリック
- スタートメニューから「OneDrive」を検索して起動
ストレージの空き容量を確認・確保する
OneDriveの空き容量を確認し、不足していれば不要なファイルを削除します。
🔧 確認手順:
- タスクバーのOneDriveアイコンをクリック
- 歯車アイコン(設定)→「設定」をクリック
- 画面左下のストレージゲージで空き容量を確認
容量が少ない場合は、OneDriveフォルダ内の不要なファイルを削除するか、ゴミ箱を空にしてください。
PCとOneDriveのリンクを再設定する
OneDriveとPCのリンクに問題が発生している場合、リンクを解除して再設定することで解決することがあります。
🔧 手順:
- OneDriveの設定を開く
- 「アカウント」タブを選択
- 「このPCのリンクを解除」をクリック
- 再度OneDriveにサインインしてリンクを再設定
⚠️ この操作を行っても、クラウド上のファイルは削除されません。ただし、同期設定はやり直しになります。
Windows Updateを実行する
OneDriveのバージョンが古い場合、Windows Updateで最新版に更新できます。
🔧 手順:
- 「設定」→「Windows Update」を開く
- 「更新プログラムのチェック」をクリック
- 更新があればインストールして再起動
同期できないファイルを特定して対処する
エラーが発生しているファイルを特定し、個別に対処します。
🔧 手順:
- OneDriveアイコンをクリックし、エラー詳細を表示
- 問題のあるファイル名をクリックしてエクスプローラーで開く
- ファイル名の変更、移動、削除など適切な対処を行う
エラーメッセージ別の対処法
OneDriveで表示される代表的なエラーメッセージと、それぞれの対処法を解説します。
「アイテムへのアクセス許可がありません」の場合
このエラーは、ファイルへの読み取り・書き込み権限が不足している場合に発生します。特に**ショートカットファイル(.lnk)**で多く見られるエラーです。詳しい対処法は次のセクションで解説します。
「このファイルは同期できません」の場合
ファイル名の制限、パスの長さ、ファイルサイズなどが原因で同期できない場合に表示されます。
🔧 対処法:
- ファイル名に禁止文字が含まれていないか確認
- ファイルパスが400文字を超えていないか確認
- ファイルサイズが250GBを超えていないか確認
- 該当する場合は、ファイル名の変更や保存場所の移動で対応
「このファイルは使用中です」の場合
別のアプリケーションがファイルを開いている間は、同期が保留されます。
🔧 対処法:
- 該当ファイルを開いているアプリを確認して閉じる
- ファイルを保存してから閉じると、自動的に同期が再開される
- どのアプリが使用中か不明な場合は、PCを再起動
「アイテムへのアクセス許可がありません」エラーの解決方法
「アイテムへのアクセス許可がありません」は、OneDriveの同期エラーで特によく見られるメッセージです。放置しても他のファイルの同期には影響しませんが、赤いバツマークが消えないため、気になる方は以下の方法で解消できます。
このエラーが発生する原因
このエラーは、OneDriveがファイルを同期しようとした際に、適切なアクセス権限がない場合に発生します。
📋 よくある原因:
- デスクトップ上のショートカットファイル(.lnk、.url)
- 別のユーザーが作成したファイル
- アプリのインストール時に自動生成されたファイル
- アクセス権限が制限されたシステムファイル
特に、OneDriveでデスクトップの同期を有効にしている場合、アプリのショートカットがエラーの原因になることが多いです。
ショートカットファイルが原因の場合の対処法
デスクトップにあるショートカットファイル(.lnk)が原因の場合、以下の方法で対処できます。
🔧 方法1:ショートカットを削除する
普段使用していないショートカットであれば、削除するのが最も簡単です。
- OneDriveのエラー画面で該当ファイルをクリック
- エクスプローラーでファイルの場所が開く
- ショートカットを右クリック→「削除」
🔧 方法2:ショートカットをOneDrive外に移動する
ショートカットを使いたい場合は、OneDriveで同期されていないフォルダ(例:C:\Users\ユーザー名\Desktop_local)に移動します。
ファイルのアクセス許可を変更する手順
ショートカット以外のファイルでエラーが発生している場合は、アクセス許可を変更することで解決できます。
🔧 手順:
- エラーが発生しているファイルを右クリック→「プロパティ」
- 「セキュリティ」タブをクリック
- 「編集」をクリック
- 自分のユーザー名を選択
- 「読み取り」と「書き込み」にチェックを入れる
- 「OK」をクリックして適用
ファイルをOneDrive外に移動して解決する方法
上記の方法で解決しない場合、ファイルを一度OneDriveフォルダの外に移動し、再度戻すことで同期が正常に行われることがあります。
🔧 手順:
- エラーが発生しているファイルを別の場所(例:C:\temp)にコピー
- OneDrive内の元ファイルを削除
- OneDriveが最新の状態になるまで待つ
- コピーしたファイルをOneDriveフォルダに戻す
Officeファイルの同期エラーを解決する方法
Excel、Word、PowerPointなどのOfficeファイルで同期エラーが発生する場合、Office特有の問題が原因であることがあります。
Excel・Wordが開いたままで同期されない場合
Officeファイルを編集中は、同期が一時的に保留されます。これはデータの整合性を保つための正常な動作です。
🔧 対処法:
- ファイルを保存(Ctrl+S)してからアプリを閉じる
- 「自動保存」がオンになっていれば、閉じた後に自動で同期される
- 共同編集中の場合は、他のユーザーの編集が完了するまで待つ
Officeアップロードセンターのキャッシュをクリアする
Officeには「アップロードセンター」という機能があり、OneDriveへのアップロードを管理しています。このキャッシュに問題があると、同期が正常に行われないことがあります。
🔧 手順:
- タスクバーの通知領域で「Microsoft Office アップロードセンター」のアイコン(オレンジ色の矢印)を探す
- アイコンを右クリック→「設定」を選択
- 「キャッシュされたファイルを削除」をクリック
- 確認画面で「キャッシュされた情報を削除」を選択
⚠️ この操作で、まだアップロードされていない変更が失われる可能性があります。重要なファイルは事前にバックアップしてください。
OneDriveのリセット・再インストールで同期エラーを解消する方法
基本的な対処法で解決しない場合は、OneDriveのリセットや再インストールを試してください。
OneDriveリセットの実行手順
OneDriveをリセットすると、同期設定が初期化され、多くの問題が解消します。ファイル自体は削除されないので安心してください。
🔧 手順:
- キーボードで
Windows + Rを押して「ファイル名を指定して実行」を開く - 以下のコマンドを入力して「OK」をクリック
%localappdata%\Microsoft\OneDrive\onedrive.exe /reset
- OneDriveのアイコンが一度消え、数分後に自動で再表示されれば成功
リセット後にOneDriveが起動しない場合の対処
リセット後にOneDriveが自動で起動しない場合は、手動で起動してください。
🔧 手順:
Windows + Rを押して「ファイル名を指定して実行」を開く- 以下を入力して「OK」をクリック
%localappdata%\Microsoft\OneDrive\onedrive.exe
または、スタートメニューから「OneDrive」を検索して起動します。
リセットで解決しない場合は再インストールを試す
リセットでも解決しない場合は、OneDriveをアンインストールしてから再インストールします。
🔧 アンインストール手順:
- 「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」
- 「Microsoft OneDrive」を探して「アンインストール」
🔧 再インストール手順:
- OneDriveの公式ダウンロードページにアクセス
- 「ダウンロード」をクリックしてインストーラーを実行
- インストール完了後、Microsoftアカウントでサインイン
OneDriveの同期エラーを防ぐための予防策
同期エラーを未然に防ぐために、以下のポイントを意識しておくと安心です。
ファイル名・フォルダ名のルールを守る
📋 避けるべきこと:
- 禁止文字(
" * : < > ? / \ |)の使用 - スペースで始まる・終わるファイル名
- ピリオドで終わるファイル名
- 極端に長いファイル名やフォルダ名
日本語のファイル名は問題なく使用できますが、特殊な記号は避けるようにしましょう。
定期的にストレージ容量を確認する
OneDriveの空き容量が少なくなると、同期エラーが発生しやすくなります。月に1回程度、空き容量を確認する習慣をつけておくと安心です。
デスクトップ同期の設定を見直す
OneDriveでは、デスクトップ・ドキュメント・ピクチャフォルダを自動的に同期する設定があります。デスクトップにショートカットを多く置いている場合、「アクセス許可がありません」エラーが頻発することがあります。
不要であれば、デスクトップの同期をオフにすることでエラーを防げます。
🔧 設定手順:
- OneDriveの設定→「同期とバックアップ」
- 「重要なPCフォルダーをバックアップ」の「バックアップを管理」をクリック
- 「デスクトップ」のバックアップをオフにする
よくある質問(FAQ)
- OneDriveの赤いバツマークはどうやって消せますか?
-
エラーの原因となっているファイルを特定し、対処することで消せます。OneDriveアイコンをクリックして「○件の同期の問題があります」を開き、表示されたファイルを削除・移動・名前変更するか、アクセス許可を変更してください。
- OneDriveの同期エラーを無視しても大丈夫ですか?
-
エラーが発生しているファイル以外は正常に同期されるため、放置しても大きな問題はありません。ただし、重要なファイルが同期されていない可能性があるため、エラー内容は確認しておくことをおすすめします。
- OneDriveで同期できないファイルの種類はありますか?
-
ファイルの種類による制限はほとんどありませんが、
desktop.ini、.lock、~$で始まる一時ファイルなどは同期できません。また、ファイル名に禁止文字(" * : < > ? / \ |)が含まれている場合も同期に失敗します。 - OneDriveをすぐに同期させるにはどうすればいいですか?
-
タスクバーのOneDriveアイコンを右クリックし、「同期の一時停止」→「2時間」などを選択した後、再度「同期の再開」をクリックすると、強制的に同期が開始されます。また、ファイルを右クリックして「今すぐ同期」を選択する方法もあります。
- エクスプローラーにOneDriveが表示されない場合はどうすればいいですか?
-
OneDriveアプリが起動していない可能性があります。スタートメニューから「OneDrive」を検索して起動してください。それでも表示されない場合は、OneDriveのリセットまたは再インストールを試してください。
まとめ
OneDriveの同期エラーは、ストレージ容量の不足、ファイル名の制限、アクセス許可の問題など、さまざまな原因で発生します。まずはタスクバーのOneDriveアイコンからエラーの詳細を確認し、該当するファイルに対して適切な対処を行いましょう。
基本的な対処法(再起動、リンク再設定、Windows Update)で解決しない場合は、OneDriveのリセットや再インストールを試してください。また、ファイル名のルールを守り、定期的にストレージ容量を確認することで、同期エラーを未然に防ぐことができます。
【参考情報】

