パソコンの電源ボタンを押したのに、ランプが点滅するだけで画面は真っ暗なまま。何度押しても反応がなく、「壊れた?データは大丈夫?」と不安が募る——そんな状況に直面していませんか?
この症状は、単なる帯電からマザーボードの故障まで、原因の幅が広いことが厄介です。しかも点滅の色や回数にはメーカーごとに意味があり、それを知らずに対処すると、直るものも直らなくなることがあります。
この記事では、NEC・富士通・Dell・HP・Lenovo・ガレリアなど主要メーカーの公式診断コードを調査し、点滅パターン別の原因と対処法を体系的にまとめました。
📌 この記事でわかること:
- 点滅の色・速度・回数から原因を特定する方法
- 自分でできる「放電処置」の正しい手順
- メーカー別の診断コード一覧と対処法
- 修理が必要かどうかの判断基準
読み終える頃には、今すぐ試すべき対処法と、修理に出すべきかの判断ができるようになります。
実は、電源ボタン点滅トラブルの多くは**「放電処置」という簡単な作業で解決**します。まずは正しい手順を確認してください。
【診断フローチャート】電源ボタン点滅の原因を特定する
まずは、今起きている症状から原因を切り分けましょう。
電源ボタンを押したときの反応で切り分け
電源ボタンを押したときの反応によって、問題の深刻度が異なります。
| 症状 | 可能性の高い原因 | 対処の難易度 |
|---|---|---|
| ランプが点滅する | 帯電・スリープ復帰失敗・軽度のエラー | 自分で対処可能なケースが多い |
| 全く反応しない | 電源ユニット故障・ACアダプター不良 | 部品交換が必要な可能性 |
| 一瞬だけ点灯して消える | 電源ユニット・マザーボードの問題 | 修理が必要な可能性が高い |
点滅パターンで切り分け
点滅の状態を確認してください。
📋 確認ポイント:
- 点滅の色は何色か(白・オレンジ・緑・青)
- 点滅の速度はどうか(ゆっくり・高速・不規則)
- 点滅回数は一定か(○回で止まって繰り返す・ずっと点滅)
特に一定回数で繰り返す点滅は、メーカー独自の診断コードを示している可能性が高く、原因特定の重要な手がかりになります。
ファンの動作で切り分け
電源ボタンを押したときのファンの動作も重要な判断材料です。
| ファンの状態 | 意味 | 次のアクション |
|---|---|---|
| 回っている | 電源供給はOK、起動プロセスに問題 | 放電・メモリ抜き差しを試す |
| 動かない | 電源系統またはマザーボードの問題 | 放電を試し、改善しなければ修理検討 |
パソコンの電源ボタンが点滅して起動しない主な原因
電源ボタンが点滅して起動しない原因は、大きく5つに分類できます。
スリープ・休止状態からの復帰失敗
最も多い原因がスリープ状態からの復帰失敗です。
正常なスリープ中は電源ランプがゆっくり点滅しますが、何らかの原因で復帰に失敗すると、キーボードやマウスを操作しても画面が表示されません。
⚠️ 復帰失敗が起こりやすいケース:
- Windows Updateの途中でスリープに入った
- 外部機器を接続したままスリープした
- 高速スタートアップが有効になっている
帯電(静電気の蓄積)
パソコン内部に不要な電気が溜まる「帯電」も、起動トラブルの原因になります。
長時間の連続使用や、電源を入れたまま長期間放置すると、内部の電子回路に微弱な電気が蓄積されます。この帯電が保護回路を誤作動させ、正常な起動を妨げることがあります。
特にノートパソコンはバッテリーを内蔵しているため、デスクトップより帯電が起こりやすい傾向があります。
メモリ・内部パーツの接触不良
メモリやその他の内部パーツが正しく接続されていないと、起動に失敗します。
🔧 接触不良が起こる原因:
- 経年劣化による端子の酸化
- 振動や衝撃によるズレ
- ホコリの蓄積
- メモリ増設後の取り付け不良
メモリの接触不良は、電源ランプが一定回数で点滅を繰り返すパターンで現れることが多いです。
電源ユニット・バッテリーの劣化
電源供給に関わるパーツの劣化も、起動トラブルを引き起こします。
ノートパソコンの場合、バッテリーの寿命は一般的に2〜4年(充放電サイクル300〜500回)です。劣化が進むと、ACアダプターを接続していないと起動できない、または接続していても起動しないといった症状が出ます。
デスクトップの場合、電源ユニット(PSU)の寿命は5〜10年程度です。電源ユニットが劣化すると、必要な電力を供給できなくなり、起動が不安定になります。
マザーボード・基板の故障
上記の原因を除外しても改善しない場合、マザーボードの故障が疑われます。
これは最も深刻なケースで、放電やメモリの抜き差しでは解決しません。マザーボードの修理・交換が必要になるため、専門業者への相談を検討してください。
電源ボタン点滅の色・パターン別の意味
電源ランプの色や点滅パターンには、それぞれ意味があります。
白く点滅する場合
白い点滅は、多くのパソコンでスリープ状態を示します。
✅ 正常な白点滅:
- 1〜2秒間隔でゆっくり点滅
- キーボードやマウスを操作すると復帰する
⚠️ 異常な白点滅:
- 操作しても復帰しない
- 点滅が不規則
- 一定回数で繰り返す
オレンジ・黄色に点滅する場合
オレンジや黄色の点滅は、バッテリー関連の異常やハードウェアエラーを示すことが多いです。
特にDellやLenovoのパソコンでは、オレンジの点滅は診断コードの一部として使われます。点滅の回数を数えることで、故障箇所を特定できる場合があります。
緑に点滅する場合
緑の点滅は、主に電源供給の状態を示します。
デスクトップパソコンの電源ユニットでは、緑色のLEDが正常な通電状態を示すことが一般的です。緑が点滅している場合、電源自体は動作しているが、他のコンポーネントに問題がある可能性があります。
青に点滅する場合
青い点滅は機種によって意味が異なりますが、一般的には通電状態の確認や動作中のインジケーターとして使われます。
ガレリアなどのゲーミングPCでは、装飾としてのLEDと診断用のLEDが混在していることがあるため、マニュアルで確認することをおすすめします。
点滅の速度による診断(ゆっくり・高速)
点滅の速度も重要な診断材料です。
| 点滅速度 | 一般的な意味 |
|---|---|
| ゆっくり(1〜2秒間隔) | スリープ・省電力状態(正常) |
| 高速(0.5秒以下) | エラー・異常状態の可能性 |
| 不規則 | ハードウェア診断コードの可能性 |
点滅回数でわかるエラーコード一覧
多くのメーカーでは、点滅回数で故障箇所を通知するシステムを採用しています。
| 点滅回数 | 一般的な意味 |
|---|---|
| 1回 | 電源系統のエラー |
| 2回 | メモリ未検出・メモリエラー |
| 3回 | BIOS・チップセットエラー |
| 4回以上 | CPU・グラフィック関連のエラー |
※メーカー・機種によって異なるため、詳細は後述のメーカー別セクションを参照してください。
電源ボタン点滅で起動しないときの対処法
原因の切り分けができたら、以下の対処法を順番に試してください。
強制終了・強制再起動の方法
スリープから復帰しない場合や、フリーズしている場合は、まず強制終了を試します。
📝 手順:
- 電源ボタンを10〜15秒間長押しする
- 電源が切れたら、30秒ほど待つ
- 再度電源ボタンを押して起動を試す
⚠️ 長押しでも反応しない場合:
- ノートPC:ACアダプターを抜き、バッテリーを取り外せる機種は取り外す
- デスクトップ:電源ケーブルをコンセントから抜く
一部のノートパソコンには、本体底面にバッテリーリセット穴(ピンホール)があります。細いピンを挿し込むことで、強制的にリセットできます。
放電処置の手順(ノートパソコン)
放電処置は、帯電による起動トラブルを解消する最も効果的な方法です。
バッテリー取り外し可能な機種
📝 手順:
- パソコンの電源を切る(切れない場合は電源ボタン長押し)
- ACアダプターをコンセントから抜く
- バッテリーを取り外す
- 電源ボタンを15〜20秒間長押しする
- そのまま1〜2分放置する
- バッテリーを取り付け、ACアダプターを接続
- 電源を入れて起動を確認
バッテリー内蔵型(取り外せない機種)
📝 手順:
- パソコンの電源を切る
- ACアダプターをコンセントから抜く
- USB機器など全ての周辺機器を取り外す
- 電源ボタンを20〜30秒間長押しする
- そのまま5分以上放置する(可能であれば数時間)
- ACアダプターを接続して起動を試す
💡 ポイント: バッテリー内蔵型は放電に時間がかかります。20〜30秒の長押しで改善しない場合は、ACアダプターを外した状態で数時間〜一晩放置してから再度試してください。
放電処置の手順(デスクトップパソコン)
📝 手順:
- パソコンの電源を切る
- 電源ケーブルをコンセントから抜く
- 全ての周辺機器(モニター、キーボード、マウス以外)を取り外す
- 電源ボタンを15〜20秒間長押しする
- そのまま1〜2分放置する
- 電源ケーブルを接続して起動を試す
CMOSクリアとの違い
放電処置は「帯電した電気を逃がす」作業ですが、CMOSクリアはBIOS設定を初期化する作業です。
CMOSクリアは、マザーボード上のボタン電池(CR2032など)を取り外すか、ジャンパピンを操作して行います。放電で改善しない場合の次のステップとして検討してください。
BIOS・セーフモードで起動を試す
放電後も起動しない場合、BIOS画面やセーフモードで起動できるか確認します。
メーカー別のBIOS起動キー
| メーカー | BIOS起動キー |
|---|---|
| NEC | F2 |
| 富士通 | F2 |
| Dell | F2 |
| HP | F10 |
| Lenovo(ThinkPad) | F1 |
| Lenovo(IdeaPad) | F2 |
| 東芝/dynabook | F2 |
| ASUS | F2 |
| ガレリア/ドスパラ | Delete |
📝 BIOS起動の手順:
- パソコンの電源を入れる
- メーカーロゴが表示されたら、該当するキーを連打する
- BIOS設定画面が表示されれば成功
💡 BIOSに入れた場合: マザーボードは正常に動作しています。Windowsのシステムファイルや、ストレージ(SSD/HDD)に問題がある可能性があります。
セーフモードの起動手順(Windows 10/11)
📝 手順:
- 電源ボタンを押して起動
- Windowsロゴが表示されたら、電源ボタン長押しで強制終了
- これを2〜3回繰り返す
- 「自動修復を準備しています」と表示される
- 「詳細オプション」→「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」
- 再起動後、「4」または「F4」キーを押してセーフモードで起動
メモリの抜き差し
メモリの接触不良が原因の場合、抜き差しで改善することがあります。
⚠️ 注意事項:
- 作業前に金属に触れて静電気を逃がす
- 電源ケーブル・ACアダプターは必ず抜く
- メモリの金色の端子部分には触れない
📝 手順:
- パソコンの電源を切り、電源ケーブルを抜く
- ケースを開ける(ノートPCは裏蓋を外す)
- メモリスロットの両端にあるラッチを外側に倒す
- メモリを斜めに引き抜く
- 金色の端子部分を乾いた布で軽く拭く
- スロットに斜めに差し込み、カチッと音がするまで押し込む
- ケースを閉じて起動を確認
外部機器をすべて取り外す
USB機器が原因で起動しないケースがあります。
📝 最小構成でのテスト手順:
- USB機器、SDカード、外付けHDDなど全て取り外す
- モニター、キーボード、マウスのみ接続(ノートPCは本体のみ)
- 起動を試す
起動できた場合は、外部機器を1つずつ接続し直して、問題のある機器を特定してください。
スリープから復帰しない場合の対処
スリープ復帰の失敗が頻繁に起こる場合は、設定の見直しが有効です。
高速スタートアップを無効にする方法
📝 手順(Windows 10/11):
- コントロールパネルを開く
- 「電源オプション」→「電源ボタンの動作を選択する」
- 「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリック
- 「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外す
- 「変更の保存」をクリック
高速スタートアップは起動を速くする機能ですが、スリープ関連のトラブルの原因になることがあります。
ノートパソコンとデスクトップで異なる対処ポイント
パソコンの種類によって、原因や対処法が異なる場合があります。
ノートパソコン特有の原因と対処
バッテリー劣化による起動不可
バッテリーが劣化すると、以下のような症状が現れます。
⚠️ バッテリー劣化のサイン:
- ACアダプター接続時のみ起動する
- バッテリー残量の表示が実際と大きくズレる
- 充電が100%にならない
- バッテリーが膨張している(危険!使用中止)
ACアダプターを接続すれば起動する場合は、バッテリーの交換で解決します。
ACアダプターの問題
ACアダプター自体の故障も考えられます。別のACアダプター(同じ電圧・電流のもの)があれば、交換して試してください。
液晶パネル・バックライト故障の可能性
電源は入っているようだが画面が真っ暗な場合、液晶パネルやバックライトの故障の可能性があります。
💡 確認方法: 外部モニターを接続して映像が表示されれば、液晶パネル側の問題です。
デスクトップパソコン特有の原因と対処
電源ユニット(PSU)の診断方法
Dellの一部のデスクトップには、電源ユニットにBIST(Built-In Self-Test)ボタンが搭載されています。このボタンを押してLEDが点灯すれば、電源ユニットは正常です。
マザーボード上の診断LEDの確認
自作PCや一部のメーカー製デスクトップには、マザーボード上に診断用のLEDが搭載されています。LED の点灯パターンで、CPU・メモリ・グラフィックボードなどの異常を特定できます。
グラフィックボード起因の症状
電源は入るが画面が映らない場合、グラフィックボードの問題も考えられます。
📝 確認手順:
- グラフィックボードを取り外す
- マザーボードの映像出力端子にモニターを接続
- オンボードグラフィックで起動を試す
起動できた場合は、グラフィックボードの故障または接触不良です。
メーカー別の診断方法と対処法
各メーカーは独自の診断システムを搭載しています。お使いのメーカーに該当するセクションを参照してください。
NEC(LAVIE・VersaPro)の電源ランプ点滅
NECのパソコンでは、電源ランプの色や点滅パターンで状態を確認できます。
NECパソコンの電源ランプの意味
| 状態 | 意味 |
|---|---|
| 白色点灯 | 電源オン(正常動作中) |
| 白色点滅 | スリープ状態 |
| オレンジ点灯 | バッテリー充電中 |
| オレンジ点滅 | バッテリー残量低下 |
黒い画面でランプだけ点滅する場合の対処
📝 手順:
- 電源ボタンを15秒以上長押しして強制終了
- ACアダプターを抜き、バッテリーを取り外す(可能な場合)
- 電源ボタンを20秒間長押し
- 2分以上放置
- バッテリーとACアダプターを接続して起動
BIOS起動キー:F2(電源投入直後に連打)
放電の詳細な手順はNEC LAVIE公式サポートページで確認できます。
富士通(FMV・LIFEBOOK)の電源ランプ点滅
富士通のパソコンも、電源ランプで状態を確認できます。
富士通パソコンの放電手順
富士通の公式サポートでは、以下の放電手順を推奨しています。
📝 手順:
- パソコンの電源を切る
- ACアダプターと周辺機器を全て取り外す
- バッテリーを取り外す(取り外せる機種の場合)
- そのまま2分以上放置
- バッテリーを取り付け、ACアダプターを接続
- 電源を入れる
BIOS起動キー:F2
放電の詳細な手順は富士通FMV公式サポートページで確認できます。
Dell(Inspiron・Latitude)の電源ランプ点滅
Dellのパソコンは、LED点滅コードで故障箇所を詳細に通知します。
LED点滅コードの読み方
Dellの診断インジケーターは、オレンジ色の点滅回数と白色の点滅回数の組み合わせでエラーを示します。
📋 確認方法:
- オレンジ色で何回点滅するか数える
- 少し間を置いて白色で何回点滅するか数える
- このパターンが繰り返される
主な点滅パターンと意味
| パターン | 意味 | 対処法 |
|---|---|---|
| オレンジ2回+白3回 | メモリ未検出 | メモリの抜き差し |
| オレンジ2回+白4回 | メモリ障害 | メモリの交換 |
| オレンジ2回+白5回 | 無効なメモリ | 互換性のあるメモリに交換 |
| オレンジ2回+白7回 | 液晶障害 | 外部モニターで確認・修理 |
| オレンジ3回+白1回 | CMOS電池切れ | ボタン電池の交換 |
オレンジ色がずっと点灯または点滅し続ける場合は、電源ユニットやマザーボードの深刻な問題を示している可能性があります。
BIOS起動キー:F2
詳細な診断コードはDell公式サポートページで確認できます。
HP(Pavilion・ProBook)の電源ランプ点滅
HPのノートパソコンでは、CapsLockキーのLED点滅で診断コードを表示します。
CapsLock点滅による診断コード
HPのパソコンでは、CapsLockキーが白く点滅する回数でエラーの種類を判断できます。
| 点滅回数 | 意味 |
|---|---|
| 3回 | CPUエラー(CPU未検出) |
| 4回 | 電源エラー |
| 5回 | ディスプレイエラー |
| 6回 | ビデオカードエラー |
| 7回 | BIOS障害(重大) |
HPのBIOSリカバリーモード
CapsLockが7回点滅する場合(BIOS障害)は、BIOSリカバリーを試してください。
📝 手順:
- パソコンの電源を切る
- Windowsキー+Bキー(またはVキー)を押したまま、電源ボタンを押す
- キーを押し続けたまま2〜3秒待つ
- ビープ音が鳴ったらキーを離す
- BIOSリカバリーが自動的に開始される
BIOS起動キー:F10
詳細な診断コードはHP公式サポートページで確認できます。
Lenovo(ThinkPad・IdeaPad)の電源ランプ点滅
Lenovoのパソコンでは、電源ランプの点滅速度やビープ音で診断できます。
オレンジ点滅の速度による診断
| 点滅速度 | 意味 |
|---|---|
| ゆっくり点滅 | バッテリー残量低下(正常) |
| 速く点滅 | バッテリーエラー・充電回路の問題 |
ビープ音との組み合わせ診断
ThinkPadシリーズでは、起動時のビープ音でも診断できます。
| ビープ音パターン | 意味 |
|---|---|
| 短音1回 | 正常起動 |
| 短音3回 | メモリエラー |
| メロディ音 | マザーボードの重大なエラー |
BIOS起動キー:
- ThinkPad:F1
- IdeaPad:F2
放電の詳細な手順はLenovo公式サポートページで確認できます。
ガレリア(GALLERIA)の電源ボタン点滅
ドスパラのゲーミングPC「ガレリア」は、BTOパソコンのため診断方法が一般的なデスクトップに準じます。
ゲーミングPC特有の電源トラブル
ゲーミングPCは高性能なパーツを搭載しているため、電源容量不足が原因でトラブルが起こることがあります。
⚠️ 注意すべき点:
- グラフィックボードのアップグレード後に起動しない→電源容量不足の可能性
- 高負荷時に突然シャットダウン→電源ユニットの劣化
リセットボタン横のランプの意味
ガレリアの一部モデルには、リセットボタン横に診断用のLEDがあります。点滅パターンはマザーボードの仕様に依存するため、付属のマニュアルで確認してください。
BIOS起動キー:Delete
電源トラブルの前兆と寿命の目安
電源トラブルは、突然起こるように見えて、実は前兆があることが多いです。
こんな症状が出たら要注意
以下の症状が出始めたら、パーツの劣化が進んでいるサインです。
⚠️ 危険信号:
- 起動に以前より時間がかかるようになった
- 突然シャットダウンすることがある
- 電源ボタンを何度か押さないと起動しない
- 異音がする(コイル鳴き、カチカチ音、ファンの異音)
- 充電しても100%にならない(ノートPC)
- バッテリーの減りが極端に速くなった
パーツ別の寿命目安
| パーツ | 寿命目安 | 劣化のサイン |
|---|---|---|
| ノートPCバッテリー | 2〜4年(300〜500サイクル) | 駆動時間の短縮、膨張 |
| デスクトップ電源ユニット | 5〜10年 | 異音、起動不安定 |
| マザーボード | 5〜10年 | コンデンサ膨張、起動失敗 |
修理が必要なケースの判断基準

全ての対処法を試しても改善しない場合、修理を検討する必要があります。
自分で対処できる範囲
✅ 改善が期待できるケース:
- 放電で解決する帯電トラブル
- メモリの抜き差しで直る接触不良
- BIOS設定のリセットで直る設定異常
- 外部機器を外すことで解決する相性問題
修理を検討すべき症状
❌ 専門家に相談すべきケース:
- 放電・メモリ抜き差しで改善しない
- 異臭や焦げた跡がある
- バッテリーが膨張している
- 点滅パターンがマザーボード故障を示している
- 物理的な破損(落下、水没など)がある
症状別の修理費用相場
| 修理内容 | 費用目安 |
|---|---|
| バッテリー交換(ノートPC) | 5,000〜15,000円 |
| 電源ユニット交換(デスクトップ) | 8,000〜20,000円 |
| メモリ交換 | 5,000〜15,000円(部品代別) |
| マザーボード修理・交換 | 20,000〜50,000円 |
※メーカー修理は上記より高額になる傾向があります。街の修理店の方が安価な場合が多いですが、保証期間内の場合はメーカー修理を優先してください。
修理前に確認すべきこと
📋 チェックリスト:
- 保証期間内かどうか(メーカー保証、延長保証)
- 重要なデータのバックアップ状況
- 修理費用と買い替え費用の比較
💡 判断の目安: 修理費用が購入価格の50%を超える場合、買い替えを検討した方が経済的なケースが多いです。特に5年以上使用したパソコンは、他のパーツも劣化している可能性があります。
データ救出の優先度
起動しないパソコンでも、ストレージ(SSD/HDD)が無事であればデータを取り出せる可能性があります。
📝 データ救出の方法:
- ストレージを取り出して、別のパソコンに接続する
- USBアダプターを使って外付けドライブとして認識させる
- 専門のデータ復旧業者に依頼する
⚠️ 注意: 修理に出すと、データが消去される場合があります。重要なデータがある場合は、修理前にデータ救出を検討してください。
よくある質問
- 電源ボタンが点滅してスリープ状態から復帰しないときはどうすればいい?
-
電源ボタンを10〜15秒長押しして強制終了し、その後放電処置を行ってください。ACアダプターを抜き、電源ボタンを20秒間長押しすることで、多くの場合解決します。
- パソコンの電源ランプが点滅するのは故障?
-
必ずしも故障ではありません。ゆっくりとした白い点滅は正常なスリープ状態を示します。高速点滅や、一定回数で繰り返す点滅、オレンジ色の点滅は異常を示している可能性があります。
- 放電処置をしても起動しない場合は?
-
メモリの抜き差し、CMOSクリア、BIOSリカバリー(HPの場合)を試してください。それでも改善しない場合は、ハードウェア故障の可能性が高いため、修理を検討してください。
- 電源ボタンを押しても反応がないときとの違いは?
-
点滅する場合は電気が通っている証拠です。全く反応しない場合は、電源ユニットの故障、ACアダプターの不良、電源ケーブルの断線など、電力供給自体に問題がある可能性が高いです。
- 電源ランプがずっと点滅し続けて消えないのはなぜ?
-
スリープ復帰の失敗、またはシステムがハング(フリーズ)している状態です。電源ボタン長押しで強制終了し、放電処置を行ってください。
- 点滅が2回・3回など回数が決まっている場合は?
-
メーカー独自の診断コードを示しています。DellはLED点滅コード、HPはCapsLock点滅など、メーカーごとに仕様が異なります。該当するメーカー別セクションで詳細を確認してください。
- ファンは回るのに画面が真っ暗なままの場合は?
-
グラフィック出力の問題が考えられます。外部モニターを接続して映像が表示されるか確認してください。表示される場合は液晶パネルの故障、表示されない場合はグラフィックボードやマザーボードの問題の可能性があります。
- 放電処置はどのくらいの時間やればいい?
-
バッテリー取り外し可能なノートPCは1〜2分、バッテリー内蔵型は5分以上が目安です。改善しない場合は、数時間〜一晩放置してから再度試してください。
- 修理と買い替え、どちらがお得?
-
修理費用が購入価格の50%を超える場合、または購入から5年以上経過している場合は、買い替えの方が経済的なケースが多いです。修理しても他のパーツが劣化している可能性を考慮してください。
まとめ
パソコンの電源ボタンが点滅して起動しない場合、以下の手順で対処してください。
まずは放電処置を試すことが最も重要です。多くの起動トラブルは、帯電が原因で発生しており、放電で解決します。
点滅の色・速度・回数を確認することで、原因の特定に役立ちます。特にDellのLED点滅コードやHPのCapsLock点滅は、故障箇所を正確に示してくれます。
放電で改善しない場合は、メモリの抜き差し、BIOS起動の確認、CMOSクリアの順に試してください。それでも改善しない場合は、マザーボードなどのハードウェア故障が疑われるため、修理を検討しましょう。
修理費用が購入価格の50%を超える場合は、買い替えも視野に入れてください。

